尊敬する俳優(敬称略)
  • リバー・フェニックス
    (わたしを遥かに超える潔癖主義で理想主義。映画『スタンド・バイ・ミー』のクリス役の人って言えば分かる日本人多いかも。マトリックスのキアヌ・リーブスの親友。
     ヤク中なとこは全く尊敬できなかったけど、そこ以外は尊敬できた。完璧な菜食主義ってわたしもできてないし、わたしの母ですらできてない偉業。自然を愛する心は本当尊敬できたけど、彼自身それと現実のギャップに苦しみ続けた人生だったね。だからドラッグに手を出したのかもしれません。
     豆腐好きな人に悪人はいないと思う。牛肉好きな人には悪人結構いるような偏見は持ってるけど。わたし。


     薬やってたってとこだけ批判されるけど(まぁそれはまっとうな批判だけど)、感性は至極まとも。
     死んでなければ出るはずだったインタビューウィズヴァンパイアについても
    「モンスターに共感する事は出来ないのでヴァンパイアなんて演じられない。ヴァンパイアにインタビューする人間役はまともなキャラだから役を引き受けた」
     と言っていた彼。親友のキアヌより先にエプスタインの悪魔崇拝に汚染されたハリウッドの事実に気づいていた可能性が高いリバー。だから上記のような発言が出た。
     血を吸うヴァンパイア=エプスタイン島で誘拐した子供たちをバラして人肉精肉店を営む魔物(モンスター。イギリス王室アンドリュー王子含む)どもと同類になるつもりはない。
     そんなリバー・フェニックスの強い意志が現れた発言だと思います)

  • キアヌ・リーブス
    (リバー・フェニックスと同調する親友なだけあって、彼も人格的に聖人君子。日本人だとマトリックスの人とだけ覚えられてそうだけど。でも彼の人生は波乱万丈。リバーみたいに命までは失うことがないだけで。
     最近知ったけれど、彼、USA在住だけど仏教徒なんだね。驚いたよ。できればそこからさらに男の天照の教えた神道の領域まで上り詰めて欲しい。ジーザスの領域までいける精神の素質あるよ、彼は


     わたしは、キアヌがマトリックスで得たギャラを周りの人に配って自分はわざとボロを着て生活しているのも、わざと(ハリウッド俳優のお金持ちの基準から見ると)奇人変人扱いされるような暮らしをしているのも
    『僕はエ○スタインやCERNのような人さらい&人肉を食べる悪魔崇拝者とは違うんだ。僕は愛を持って生きるまっとうな人間だ。
     人の生き血をすする悪魔と違う事を態度で示してやる。
     (人の子の)血に依(よ)りてのみ、形ある者となり得る彼らとは違うと態度で示してやる。
     ノア(ウトゥナピシュティム)の子孫では無い【月経を経ずして生まれるもの】とは違うと態度で示してやる』
     という意思の表れだと感じています。
    ジーザス・クライスト(イスキリ・キリスト)
    『蛇よ、まむしの子らよ。あなたがたは悪い者であるのに、どうして良いことを語ることができようか。おおよそ、心からあふれることを、口が語るものである。善人は良い倉から良い物を取り出し、悪人は悪い倉から悪い物を取り出す』
     女性の方が、【月経を経ずして生まれるもの】の存在は認識しやすいと思います。あなた自身は月経を経ているから、違う者は認識しやすいでしょ? 爬虫類は年経。
     おそらく、キアヌが悪魔崇拝に対してはっきりと抵抗するようになったのは、23歳の時。親友のリバーフェニックスの死の真相を、キアヌはちゃんと突き止めたのだ。『キニニゲン』を。大体リバーが死んだ店がジョニー・デップの店ってのも怪しいとキアヌは真っ先に思っただろうし)

  • ブラッド・ピット
    (無神論者だけど、言う事は理性的で好感が持てる人。
     ハリウッドにまん延する悪魔崇拝の誘いをきっぱり断っているという事が一番好感が持てる理由。つまりサバトに参加しないまともな人間。
     インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの頃から、ハリウッドに巣くう悪魔崇拝の実像に、リバーと同じく彼も気づいていた可能性が高い)

  • ニコール・キッドマン
    (ハリウッドにまん延する悪魔崇拝を告発したから)

  • メル・ギブソン
    (ハリウッドにまん延する悪魔崇拝を告発したから)

好きな映画
  • マトリックス

  • ゼイリブ(THEY LIVE)

  • 遊星からの物体X

  • On Your Mark(スタジオジブリ)

好きな音楽(敬称略)
(なぜか、好きになる場合は彼らのファーストシングルを一番好きになることが多い)
  • Sing Like Talking
    (佐藤竹善の声は天性の美声。
     お世辞抜きで国宝級の歌声。彼の歌声は努力でどうにかなるレベルを超えている神がかった美声。
     ECHOES ~for every mother's son~と月への階段は最高傑作。
     
     
     あと、彼ら3人は流行に流されずに自分たちの音楽を貫き続けているのが歌からよく分かるから好き)

  • Chage&Aska
    (『君が愛を語れ』が最高傑作。
     Chageも音楽のセンス高いし、何よりAskaの詩と歌声が国宝級。Sing Like Talkingの佐藤竹善さんの天性の美声とはまた違う方向で国宝級の美声。
     佐藤竹善と同様、ファルセットを非常にうまく使いこなしている。
     ファルセットを使いこなせる喉を持つ歌手は世界でも通用する。Askaも佐藤竹善も。
     Askaの歌声、よくよく聞いてみると――――
     【ASKAの歌声は、一度の発声で2つの音が鳴っている】
     これ、音楽用語で【倍音】って言うらしいですね。わたしは同じ芸術でも絵が専門だからAskaで初めて知ったけどこの用語。
     国宝級と言えるまで歌声がすごければ、もはや私生活なんてどうでもいいわ。
     
     ――薬嫌いのわたしをして、そう言わせてしまうくらいのAskaの歌声。
     男は女よりも、より凄き男に惚れる(憧れに近い意味で))

  • 影山ヒロノブ
    (特徴の強い力強い声で元気づけてくれる歌を歌ってくれるとても尊敬できる歌手。
     一番好きな歌は『僕たちは天使だった』(ドラゴンボールZ 魔人ブウ編エンディングテーマ)
     結構重い詩だと思うんだけど、力強さで明るく吹っ飛ばして、でも切なさも含めて歌い上げてくれている。とても直球で心に響く良い歌)

  • Iceman
    (音の暴れっぷりが超Cool! GATEシリーズも良いし、Angel Dustも良い)

  • Rita
    (和風なサウンドに合う歌声が胸に響いた。紅の空が良い)

  • 槇原敬之
    (心に響く歌詞を描く歌手。太陽が最高傑作)

  • DA PUMP(4人時の全盛期について。ダンスのスキルは増員後の方が明らかに上なのは間違いない)
    (本物の実力者集団。
     H歌番組で芸人に散々いじられたことで、彼らは歌だけでなくキャラクター性でも大ブレイクしたと思う。だからバラエティ系の番組も自分たちで持てたのだろうし。

     口パク一切なしの生歌でどのステージでも生で歌とダンスを両立させる才能の塊のISSA(得意ダンス:LOCKING)。

     野生児と言いたくなる運動神経の良さ&社交性の高さでムードメーカーとしてグループを支えたSHINOBU(得意ダンス:HOUSE)。
     正直ラップはKENよりもSHINOBUの方が上手いと思う事がわたしにはあった。
     わたしだけ? 好みの問題? いやぁうまいと思ったんだけどなぁ。

     甘いマスクで世の女性たちを魅了し、結婚も一番早かったYUKINARI(得意ダンス:HIP HOP)。
     YUKINARIが口下手ではなく社交性さえ高かったならば、他の男性アイドルみたいに俳優転向が余裕だったのは間違いない。

     ダンスのキレの良さはトップのKEN(得意ダンス:KRUMPとBREAKING)。おまけに天然ボケでダウンタウン(HEY! HEY! HEY!)にいじられまくって視聴者へのダパンプ好感度を上げまくった功績もある。


     歌とダンス、どちらか一方で彼らより上な者は沢山いる
    (天性の美声ではファルセットだけで一曲歌える佐藤竹善(SING LIKE TALKINGのボーカル)に匹敵するシンガーはこの世に存在しない。国内だけならともかく、世界を見据えてトップの歌声を目指すならKEITAみたいにファルセットの練習はしておきたい)
    が、歌いながらダンスをこなすという二足の草鞋を高レベルでこなせるグループは、2017年の今でも4人時のDA PUMPしか存在しないとわたしは思う。
     彼らの最高傑作はLIKE THIS
     しかし、POPな感じで親しみもある傑作という意味でなら、わたしは『ごきげんだぜっ!』、『Rhapsody in blue』、『Crazy beat goes on』なども推したい。
     『琉STYLE』もとても好き。三味線が入るところとか、歌詞もダンスも沖縄風にまとめてきたところとか。

     『ALRIGHT!』も良い。SHINOBUくんが脱退した後の最初のリリース曲だけど、琉STYLE~LIKE THISの間までしばらく封印していたCrazy beat goes onからの親しみやすい曲調を復活させたようなPOPな感じが好感触。PVも面白いし。


     彼らの最大の欠点は、素行が悪かったところ。業界裏の話もあるようですが、わたし業界人じゃないので噂以上の事は調べようがないっす。
     沖縄の人って酒豪が多い気がしますが、それだけならともかく、酒で身を崩すまで行くと笑い事では済まなくなる。
     特にお酒飲みすぎなのはISSAとSHINOBU。ISSAの酒飲み続け19時間耐久とか、どこの日本神話の竜神並のウワバミだよ。KENが午前4時くらいにダウンして、ISSAは午前9時まで飲み続けたんだっけ。HEY! HEY! HEY!での話だと。わたしの母の足元に及ぶくらいの酒豪じゃん。わたし自身は母と違って酒弱いけど。
     ISSA自身が『飲みすぎると自分が自分じゃなくなる時が多い』と告白しているにもかかわらず制御できないとなると、本能に突き動かされてお酒飲んでるのではないかとわたしの思い出から推測。
     それでも一生懸命新生DA PUMPでドサ回りしてる姿を見て偉いと思うよ。彼。

     でも、ISSAの場合は、酒に薬混ぜられて女に飲まされて、泥酔するわけがない微量で朦朧の正体不明にされて週刊誌にすっぱ抜かれたハニートラップだけは全力で同情する。
     卑怯だわ、恋愛の駆け引きに薬使うのは。
     恋愛ならちゃんと社交性と性的魅力の駆け引きで勝負しなよ。
     まぁ言っちゃ悪いけど、デビュー当時から品行方正お坊ちゃまではなく悪ガキな雰囲気はYUKINARI以外の3人が漂わせていた。w-inds.の3人(の内の二人が特に)が中性的な容姿かつお坊ちゃん風なのも対照的だった。特にYUKINARIは自分がDA PUMP一番の美形なのに、w-inds.のKEITAに対して『絶対その顔はモテる! その顔で女にちょいちょいちょい! ってお手付きしそう』って今田さんが司会? の番組のバラエティ企画で豪語してたし。最後に腕相撲もしてた。
     そーゆーことをKEITAを指さして言ってたユッキーが一番女にモテたっていうオチ。
     鏡見なよ、他人をモテるモテる言ってる君自身が一番女にモテるってば。


     ファンのみんなの心配もあったが、結局彼らファーストメンバーはバラバラになり、それぞれが新しい人生を今は歩んでいる。
     新生DA PUMPもダンスの実力でいうなら4人時より明らかに上なのは見れば分かる。が、今は当時と時代が違う
    (インターネットが普及し、TVの影響力が激減した時代。もう今は20世紀終盤のTVと音楽が娯楽の中心とは違う多様な時代。素人がプロダクション、事務所のマネージメントなしで自分だけで自分の自慢のスキルを披露した動画を世界に発信できる時代)
     ので、彼らだけでなく、芸能で稼ぐ人は色々と多彩なメディアに独自に露出できるような工夫が必要な時代ですね)

  • w-inds.
    (グループの名付け方からして、当時からインターネットでの展開も見据えたダンス&歌のグループ。DA PUMPの弟分。
     DA PUMP程の爆発的鮮烈なブレイクはしなかったけれど、それでも中性的男子3人組の初期路線の人気はかなり高かったグループ。
     『Endless Moment』が最高傑作。


     家庭教師ヒットマンREBORN!!のエンディングを歌っている時のKEITAくんは
    「デビュー当時の姿から順当に美青年に成長したなぁ」
     とかなり好印象だったが、それからしばらく見ないうちに筋肉マンに変化していて度肝を抜かれた記憶がある。
     それでも本人が言うように、
    「本業の歌のスキルが上がるならば、見た目がどんな風になろうがボクは気にしない」
     で良いと思うのです。ファルセットを習得するために輪状甲状筋鍛えるのがそもそもの目的だったんでしょKEITAくんは?
     中性的な容姿を捨ててまで喉のために筋トレして、これからも歌を鍛え続けて、果たしてKEITAくんは佐藤竹善の天性の歌声に努力で追いつくことができるのか。期待です。


     リーダーのRyoheiさんは一番良い年の取り方をしていると思う。人相が一番良い。優しいおにーちゃんて感じ。ハード筋トレ前はKEITAが一番の美形だったけど、今はryoheiが一番の美形。いつまでもハンサム。永遠のイケメン。
     ryuichiさんも良い感じだけど、さすがに美少年成分は消えたね。そりゃそうだわなピーターパンじゃあるまいし。でもw-inds.の中で踊りは彼が一番うまい。
     なんのかんのでうまい感じで続いてるグループだと思います。w-inds.は)

  • V6
    (ジャニーズの中で一番好き。ひとりひとりがもれなく歌も踊りもレベルが高い。
     わたし的V6の最高傑作は『will』。愛、恋、会いたいとかのキャッチーなフレーズでゴリ押しせず真っ向勝負している所もかなり好印象。
     『will』の次に好きな曲は『in the wind』。3番目に好きなのは『good enough』。他にも『Can do ! Can go !』や『ありがとうのうた』も好き。世間的に人気なのは『WAになって踊ろう』だろうけれど。

  • ミュージシャンを追ってではなく、単発で好きな歌なら他にも星の数ほどあります。
    (Sugar Soul feat.kenjiのGardenとか、Do As Infinityの空想旅団とか、m-floのbeen so longとか、嵐のA・RA・SHIとか、Mr.Children&桑田佳祐の奇跡の地球とか、Mr.Childrenのニシエヒガシエ(この曲はPVも意味が深い)、youthful days、花 -Memento-mori-とか、MOON CHILDのESCAPEとか、rumania montevideoのpicnicとか、スピッツのロビンソン、愛のことばやフェイクファーとか。
     ELLEGARDENのstereomanとかは好きだけど、最初聴いた時洋楽だと思ったけど日本人のバンドでビビった。発音上手いわ)

  • 洋楽だと、Back Street BoysのI want it that wayとかが好きですね。

好きな絵描き(敬称略)
  • 冨樫義博
    (幽☆遊☆白書後期~レベルEの尖った絵柄が一番好き。精神状態が絵にモロに出てるのが読んでてよくわかる人。絵柄も精神状態に合わせてコロッコロ変わる絵描き。冨樫でしか見られない絵の部分って、横顔の時の幽助や飛影のあの特徴的な鼻くらいじゃない?
     でもこの人もわたしと同様、ブランク空けても絵の腕がほぼ劣化しないタイプの絵描きみたいですね。……ヒロユキ状態のクロロの鼻以外は。
     HUNTER X HUNTERは知りません。読みません。今の冨樫さんの絵にはあんまり……。幽白終わった後月刊誌(とか季刊誌とか)に移るか同人専門になりゃ良かったのに。はっきり言って短距離走者タイプ、短編が得意なタイプの漫画家だと思います。ゴンさんなり文庫版幽☆遊☆白書の最後の漫画とか、自分で創作したキャラクターをぶっ壊して物語を進める悪癖を持っちゃったね、この人。
     後意地でもアシスタント雇わずに描く人みたいだから、この人の下で修業しようという目論見は基本不可能。
     たぶん【自分の世界(漫画)を構築する過程】には他の人が入って欲しくないんだろうね。


     才能の塊なのにね、今でも。絵だけじゃ幽遊白書のような名作はできない。特に仙水編は、相当シビアな死生観持ってないと書けない物語だよ。仙水編連載当時冨樫25、6歳だったはず。その若さでそのシビアな死生観持ってるって、絵のスキルだけじゃなしに人生経験そのものを積んでないと絶対に無理。
     それにグロ描写もたまにあるけれど、冨樫さんのは最近のマイナー漫画家で増えている『ストーリー考えられないからとりあえずグロで読者受け狙おう』というものではないし。
     HUNTERXHUNTERのキメラアント編はわたし知らない。わたしハンター読む気ないもん。これからも。冨樫ぶっ壊れちまった。主に冨樫の腰が。坐骨神経痛。


     冨樫義博さんと浦沢直樹さんは、誰の目から見ても短編向きの漫画家。
     どちらも長編は終盤ぶっ壊れかけてる。それが良い味になるか悪い味になるかはその時次第。


     冷静に編集の立場で考えるなら、本人を脚本に回してゴーストライターを立てるか、契約切って新人を入れた方が雑誌のため。だって2015年の休載率100%らしいし。続きは同人で出せば飛ぶように売れるっしょ冨樫なら)
  • 峰倉かずや
    (厚みのある性格の男の描き方がうまい)
  • 高河ゆん
    (線がすごいきれい。わたしが人物の絵を描き始める前に読んだ超獣伝説ゲシュタルトが一番印象に残っている。というかゲシュタルト以外彼女の漫画買ったことないけど)
  • まりお金田
    (確かGファンタジーで連載していた漫画で初めて知ったような。なんだっけ。ゲームのコミカライズだったような気がするんだけど。
     その時は
    『高河ゆんさんの次に線がキレイな人だな~』
     って感じたことは今も覚えている。わたしが線は荒くとも勢いを重視するタイプの絵描きだからなおさら対照的に思えて。
     特に萌え成分のある絵柄ではあるけれど、ちゃんと鼻筋をシュッと通して描くのが一番好き。この人の絵の横顔がキレイ。
     この漫画家さんの作品では、世間的にはGIRLSブラボーが一番有名なのではないでしょうか。
     あとこの人の同人誌も結構たくさん買った。
     こうね。エグ過ぎずキレイな雰囲気のままのエロが良い感じ。あんま生々しすぎるエロ作画だとわたしがヒクのよねー。だから、これくらいの綺麗さとエロの同居が一番読みやすい作風なのではなかろーかとわたし的感想。
     線の綺麗さは今でも劣化していませんね、この人。この方には冨樫義博さんみたいなズバ抜けたストーリーテリングはないけれど、その読みやすい作風ゆえにもっと読みたいなと思う作家)
  • 上田信州
    (魔神転生の漫画が当時すごく面白かったと思った事は覚えている。ヒロインの澪って名前に驚いた記憶もある。よくそんな漢字思いつくな~って当時は思った。
     絵は高河ゆんさんやまりお金田さんと比べると荒めだったけれど、読ませる迫力は勢いは上田信州の方が上のような気がした。魔神転生連載時。
     ペルソナのコミカライズも読んでいたけれど、途中でGファンタジーごと読むのやめちゃったような。
     いや面白かったんだけどね。主人公周りの漫画独自設定――幼い頃に死んだ双子の兄――とかかなり良いアレンジだった記憶がある。


     あとFEのアンソロジーコミックでのドーピングネタとかグラでシーマ仲間にした直後のアレとか、はっちゃけギャグっぷりも面白かった。本誌連載でのシリアスっぷりと対照的で)
  • 西村博之
    (超ベテラン凄腕アニメーターで、イラストレーター。彼はどこぞの巨大掲示板の元管理人の方ではありません。ルナルの挿絵で惚れた。勢い付けて墨汁で描いたような迫力のある挿絵がガツンときた。彼の泥臭い絵はわたしの大好物。わたしじゃああいう泥臭い絵はなかなか描けない)
  • 久保帯人
    (センスとデザインの天才。シルエットだけでもどのキャラか分かるくらい描き分けがうまい。ストーリーテリングは向上の余地あり。魔術士オーフェンの秋田禎信さんに比べると話し手としては見劣りする。けどそれを補うくらいのデザインセンスの凄まじさを毎週週刊誌で見せつけてくれている。
     ただ、個人としてはお近づきになりたくない。飽くまで絵を見たいだけ。だって彼トンガッてるのが言葉からだけでもわかるし無意識にドイツ人全員にケンカ売るし。師匠の編集胃に穴空いてるんじゃないの?
     わたしも迂闊な所は多々ありますが、師匠の人間的配慮感覚は低いと言わざるを得ない)
  • 衛藤ヒロユキ
    (ドラクエ4コマ、魔方陣グルグルなどで強烈なギャグを見せてくれた人。スタンシアラ、メダル王やブライのコンジャラーネタとか今でも笑うわ)
  • 牧野博幸
    (衛藤さんと同じくドラクエ4コマ勢。絵もうまいし、正直トップクラスに面白かった。彼のギャグすごい面白くて一線級なのに、結構生活苦しげな感じがしてて報われないの可哀想と思ったり)
  • 山田章博
    (ロードス島戦記 ファリスの聖女(ベルド達6人と魔神王の話)の漫画で彼の絵に惚れた。中世からある彫刻(ミロのヴィーナスとか)風の絵。リアル系で線も陰影もすごいしっかりしている。鼻筋が綺麗に通っていて本当惚れる。
     本当にうまい絵描きの人物画は鼻筋でわかる)
  • 堀部秀郎
    (わたしが目指す絵柄の大まかな系統の最高峰に近い絵を描く人だった。何で死んじゃったの……。
     36歳で死んでしまうって早すぎだ。しかも死の直前の絵でもまだまだ伸びる感じの絵だったのに。
     鼻筋も通ったかわいさと目力の強さを併せ持つ、人形ではない意志の強さを感じさせる女を描ける貴重な絵描きだったのに)
  • サンライズの人たち
    (いや正確には彼らはアニメーターなんだけど。
     アニメ銀魂の作画は漫画銀魂よりかなり良いと思う。たまに輪郭がアレだけど。鼻筋をちゃんと通した顔の描き方をするから大好き。鼻省略や鼻を点で描くはやっぱ好かないわ。
     この項目で言うのもアレかもしれないけれど、それでもやっぱ銀魂にはシリアスいらないよ。幽☆遊☆白書のシリアスと違っていらないとか思えちゃうってなんでだろーなー。
     主人公の違いかな~。
     浦飯幽助はポマード決めた不良だけど基本的に心は真っ直ぐだし行動がすごいアグレッシブだし。見ててスカッとする爽やかな不良。太陽みたいな明るさが彼には少しある。それに体育会系の上下関係とか露骨に嫌うからね、幽助。幽助が仮に会社に就職したとしても汚職した社長を直接拳でぶん殴るでしょ、間違いなく。ドクター神谷を殴り殺した時みたいに。そこがスカッとして気分良い。坂田銀時はそういう場面だととりあえずヘラヘラして様子見てそうだからなー。
     坂田銀時は天パで万屋は良いんだけど、パチンコ狂いの自堕落ってのが反感買うのかな~? シリアス時だけキャラ変わるって印象は確かにあるし。う~ん。銀時は冴羽リョウともなんか違うんだよな~。
    その理由をうまく言語化できないけれど銀魂のシリアスはいらないって口に出ちゃう
     空知さん正直連載開始時からシリアス一辺倒だったら10週打ち切り食らってたんじゃない? シリアス見たかったら幽☆遊☆白書の仙水編読むよ。仙水編何度読み返しても面白いから)
  • 祭丘ヒデユキ
    (天才だわこの人。
     いちいち説明するのが野暮だと思うくらい漫画の天才。真似してできるものとは思えない。絵も十分うまくて漫画の技法もちゃんと高いのにまともな話を作る気がない逸材。
     見れば分かる、としか言いようがない天才。笑いこらえらんないよこんな天才見たら。彼の漫画は本来の目的以外で買わずにはいられなくなる漫画)
好きな漫画
  • 幽☆遊☆白書(全19巻)
    (説明無用なくらい好き。
     終盤のぶん投げ展開は批判も出ても仕方ないとは思うけれど、冨樫うつ状態でぶん投げたにも関わらず、あの綺麗な終わり方なら、十分良作品だよ)
  • 夢幻街
    (マニアックな知識満載の、当時のGファンタジーでも異質で面白い漫画)
  • 伊賀ずきん(全5巻)
    (伝えたいことが分かりやすくてすんなり読める漫画)
  • ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
    (箱田真紀版。FE漫画の中で一番好き。アレな点はちょこちょこあるにしろ、一番好き。最後まで完走して欲しかった)
  • るろうに剣心
    (Samurai X! 正直アメコミ要素強いっす。でも面白かった。四乃森蒼紫と悠久山安慈が一番好き。どちらも情が深いから。寸勁の発展型の二重の極みはロマンを感じさせる。原理そのものは全く間違っていないから。人間業じゃないだけで、原理に沿えば実際に岩だろうがダイヤだろうが一瞬で粉々にできる。極み遠当てはさすがに人間じゃなく天狗でもないと無理だけど。
     ジャンプ漫画なのにインフレしていないのも好き。刃衛とか序盤なのにラスボスクラスの強さあったでしょ。十本刀上位と比べても遜色ない。
     あと、不殺のテーマについては、トライガンのヴァッシュ・ザ・スタンピードの方が信念が深いとわたしは思う。彼はレガートの命を賭けた執念により不殺の誓い破らされたけど。
     何気に主人公の緋村剣心の口がよく回るというか、主人公が真面目な性格にもかかわらず煽る側ってのはなかなか新鮮な気がする)
  • ドラゴンボール
    (デザインセンスが天才。各コマが何やってるのか、かなりわかりやすいという点で漫画として優れている。
     個人的な希望だけど、孫悟飯はピッコロの服の方が似合っているし、最大必殺技もかめはめ波の方じゃなく魔閃光の方で行ってもらいたかった。子供が親と同じじゃないといけないってことはないんだからさ。
     魔人ブウ編もアルティメット悟飯がおいしいところを全部持って行って欲しかった。
     グレートサイヤマンの服もわたしは結構好きだったりする。ヘルメット以外は。
     あれヘルメットで全部ぶち壊してると思うんだよなぁ。
     ポーズはもう、ギニュー特戦隊に感化されたとしか……。
     こういう考えなので、未来トランクスが魔閃光使ってるのはわたし的には嬉しかったりする。
     あ、でも好きなのはジャンプで連載していた時まで。つまり編集に手綱握ってもらっている時の鳥山さん限定。ドラゴンボール超を見るに、冨樫とはまた別の壊れ方をしたなあ、彼。遊んで暮らせるお金はあるでしょうから、素直に隠居して若い世代を見守っていてください先生。


     鳥山さんはデジタル画材全く使いこなせない人みたいですね。慣れればアナログと同じ感覚で描けると思うんだけどな~。ペンタブレット。わたし逆手の右手でペンタブで絵描いてるし。強制的な矯正で利き手で読み書き習えなかっただけだけど)
  • BLEACH
    (鳥山さんとは違う方向でデザインセンスが天才。構図も分かりやすい。自分はドラゴンボールよりブリーチのデザインが好き。師匠のデザインセンスが天才なのは疑いようがない。ストーリーはノーコメントです。絵を見るためだけの漫画として好き。
     正直久保師匠はギャグ描いてる時の方が面白いと感じる(BLEACH初期の方など)。シリアスも絵が綺麗だけどね。
     ただひとつ言いたいのは、
    『本っ当主人公が活躍しない漫画だよねBLEACHって!』
     ってのはあります。2015年最後なんて主人公ナックルヴァールにやられてうつ伏せに大の字になってるだけで終わりって。主人公ー! チャン一は少しは雷禅ほどの格上相手でもいきなり『今 死ね』の暴言と共に霊丸ぶっ放した浦飯幽助見習って!
     それにしてもブリーチのソシャゲ(アプリ)で、あの名前でやってるプレイヤーが多すぎるのは思わず笑ってしまった。6000人くらいいるんだっけ、○○T○○。
     あとチャン一連載初期と比べると、強くなるに比例して馬面化してAGOトンガってきてる。AGOACH)
  • 北斗の拳
    (熱き漢の教科書)
  • うらさい(全5巻)
    (幽霊ものの基本コメディ終盤シリアス漫画。
     不満点はそこそこあるけれど(主に最終巻。魔夜をヒロインに昇格させた方が良かったんじゃないかとか、最終巻の魔夜(&こでまり&るりまり)の末路が哀れすぎるとか。自分なら最終巻であの展開なら、沙夜と魔夜の霊体を融合(フュージョン)させて新しい沙夜に生まれ変わらせちゃう(八百万の神々が行う分け御魂の反対の行為、合わせ御魂)。浦才人と浦才比等も融合させちゃう。才比等もあまりにも哀れな末路を辿ったイケメンだし)、面白く読めた漫画。
     作画も十分レベル高いし。
     あと、霊感ゼロ准教授の徳永秀一がかなり良いキャラしてる。4巻末のようにして、彼が主人公で別の漫画何冊か描いても良いくらいに良いキャラ。それと4コマ漫画がやけに面白かった)
  • 黄昏乙女アムネジア(全10巻)
    (これも幽霊もの。うらさいと同じくらいサービスシーンはある。好みは分かれるけど、こちらの方が綺麗という人は多いかも。こちらの方が(幽霊にとって)救いのある結末)
  • パジャマな彼女(全3巻)
    (画力はわたしよりも確実に上。安定性の高い絵。
     しかし話作りは原作つけて作画担当になった方が、と思うレベル。濱田さんイラストレーターになった方が良いんじゃないの? それか週刊誌で鍛えた筆の速さでラノベの挿絵こなしまくるとか。作者が自分で話に出して絵に描いた設定を活かしきれていない。
     主人公の男子学生けーすけの意志薄弱っぷりは、信念を持たず娯楽と快楽と勉強に埋もれて自分のアイデンティティを持てないリアルな学生のペラい心を忠実に再現したという点ではかなり凄まじく優れている。
     しかしそこをリアルにし過ぎたら読者から顰蹙をかうのは火を見るより明らか。ヒーローというか主人公には求められていない意志薄弱さ。結果、雪姫先輩がかわいそうな事になってしまった。パコさんから雪姫を救った時の度胸のまま最終巻まで行けば良かったのに。
     とゆーかパコさんだけ出る漫画間違えてますよ! 少年誌のキャラじゃない。
     そこはちゃんと編集が漫画家(濱田さん)を体を張って止めろ!(笑)

  • Dr.るっる(全3巻)
    (画力は十二分に高い。ギャグのセンスも高い。パロディに頼るのはマイナス。
     2巻でるっるがチンピラ3人に酔わされて襲われながらも無意識にチンピラの眼球を的確に突き刺し続ける場面は『北斗の拳イチゴ味』のターバンのガキと同類な感じがして爆笑した。
     看護婦志望の朴念仁だけど一途な大和撫子である綺堂葵が最後は尻切れトンボみたいな感じで自然と出番がなくなったのは残念。この漫画では葵が一番かわいくて好きだったのに。打ち切り決定くらったあとでは仕方ないけどさ。ページ足りないもん。
     やっぱり最大の不運は、同じような世界観の現代ファンタジーTo LOVEるが同じジャンプ漫画で連載されていることだったでしょう。
     正直主人公は読み切り版の、浦飯幽助と同系統の義理と人情を持つ不良タイプでも良かった気はする。けど本編の突っ込みキャラでも悪くない)
  • 北斗の拳イチゴ味
    (こんなの笑いこらえられるわけがない。爆笑した。
     聖帝サウザーが好きだからこういう漫画も面白く読める人と、聖帝サウザーが好きだからこういう漫画に怒る人の両方でそうだなあとは思います。わたしは面白かった方。
     あと、原作では全員悲劇に見舞われた南斗六聖拳の男たちが仲良くしているところを見ると妙に和む)
  • トライガン
    (漫画もアニメも良かった。お互いの信念同士の競り合いが面白かった。ヴァッシュの敵だろうがどんな命も絶対にないがしろにしない信念、ウルフウッドの現実主義、レガートの狂信っぷり&虚無主義など。
     ウルフウッドの言う通り、ヴァッシュの不殺はある意味怖い領域まで突き抜けている。緋村抜刀斎よりもヴァッシュ・ザ・スタンピードの方が不殺キャラとして好き。
     怖いね。何一つ見限らない男っていうのは。
     キャラの雰囲気的に好きなのはミッドバレイ・ザ・ホーンフリークです。
     難点を言うなら、迫力極振りで各コマが何をやってんのか構図が分かりづらい時が多々ある。そこはドラゴンボールの鳥山さんには敵わない感じ)
  • はじめの一歩
    (熱い男たちで燃える。でも、わたし的には正直イーグル戦までが限界です。それ以降はつまんないよ~。大体ホーク~戦後編がピークに思う人が多いでしょう。後沢村戦。
     でも100巻ちょっとあたりのヴォルグの世界戦は久々に燃えた。ヴォルグとトゥーバッドさんのフェイント織り交ぜつつの差し合いが久々に格好良かった。
     燃えたんだけど、トゥーバッドさん陣営の審判買収で八百長のくだりは蛇足だった。ヴォルグが本能むき出しにして八百長を跳ね返したから良かったものの。素直に飛燕ファングの後のつばめファングでKO勝ちで良かった)
  • ギャラリーフェイク
    (切った張ったの世界じゃないと満足できない人以外は面白く読める漫画。元キュレーターの藤田をはじめ、味のある登場人物たちの美術をめぐる奔走が楽しい)
  • 格闘職人アウディ
    (インパクトが凄すぎる。ヤマノテクラッシュなんて見たらいつまでも忘れないわ。
     ジャンプで2回も読みきり載ったのに、その後連載されないままで惜しい流れになった作品。主人公も良いキャラだと思ったんだけど、ネタ切れが早そうな作風だとは思った。だって毎回ヤマノテクラッシュ並のインパクト維持するの難しいよ……)
好きなアニメ 最初に、わたし的良いアニメランキングを。
  1. サムライチャンプルー
  2. 幽☆遊☆白書(の仙水編)
  3. 北斗の拳
  4. 聖闘士星矢
次に、良いと思ったアニメを徒然に。
  • 幽☆遊☆白書
  • ガンダムシリーズ
    (新旧問わず。メカの動きがすごい。参考になる。
     でも、わたしは基本>巨大ロボットもののアニメは嫌いなのです。
     理由は、借り物の力で粋がるんじゃねえ。その強さは、君自身の強さじゃなくてロボットの強さに過ぎないんだぜ? 手前が自分で筋トレして鍛え上げた自分自身の力で初めて粋がれよ。
     逆にGガンダムは好き。
     東方不敗・マスターアジアの
    「決着は生身でつけようぞ。今さらなぜメカに頼るのだ? 貴様も武闘家なら、自分の体で戦ってみろ!」
     の啖呵切りに全力で共感した思い出がある。わたしは。
     同じ理由で、現実で車に乗っている時だけ気が大きくなって道交法を守らず歩行者をはね飛ばしながら走行する犯罪車も大嫌い。てめえ自身の力じゃねえだろ、それは
     銃使いも基本好きじゃない。
     お前が勝ってるのはお前の力じゃなくて銃の力だもん。くだらねえ。つまんねえ。
     だから、わたしの創作世界では『銃には念を込めにくいので、銃の力は霊気を操る手法のひとつである呪禁道の前では完全に無力。貫通不可能』って事実にしているんだし。


     こんな感じなので、るろうに剣心で四乃森蒼紫戦の後の武田観柳(feat.お金様の力の結晶のガトリングガン)がぶっ飛ばされた時はかなり凄まじくスカッとした気分になれた。
     そーゆーわけなので、幽☆遊☆白書の浦飯幽助や桑原や飛影や蔵馬や仙水忍やその他のキャラや、ドラゴンボールのカカロットやベジータみたいにひたすら自分を鍛えて得た力なら、ファンタジーだろうが何だろうが関係なく超好印象。
     スクライドも好き。アルター能力って超能力だけど、ちゃんと自分の力だから全然問題ない。あれは燃える。
     霊気だろうが気だろうが魔法だろうが、それは君自身の力だから大好き。
     主眼は、借り物の力で威張るアホか、ちゃんと自分自身の力で誇りを高く持っているかどうか。


     で、一番好きなのは機動新世紀ガンダムXと機動武闘伝Gガンダム。熱い男は好きだ!
     OPもガンダムXの2曲とGガンダムの2番目のTrust youが良い。
     ニュータイプという概念に対する答えは、全ガンダム作品の中でもガンダムXが一番良い答えを出していると思う。
     ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクとガンダムアシュタロン・ハーミットクラブが独創的デザインで好き。
     それとV2ガンダムは光の翼が特に好き。翼の凶悪な性質も含めて。
     あとは、ターンAガンダムのOPの『時が未来へ進むと 誰が決めたんだ』のフレーズにドキッとさせられたので好き)
  • サムライチャンプルー
    (何度も見返したくなる良いアニメ。話も良いし斬り合いってものが分かってる凄まじくレベルの高い動きの作画)
  • ドラゴンボールGT
    (世間では賛否両論の作品だと思いますが、わたしはドラゴンボール超よりGTの方が好き。
     冒険要素、最後のクリリンとの組み手、ちゃんと格好良かったピッコロ、スーパーサイヤ人4のデザインが猿に大分近くなる等、色々と(Zが着いて戦い一辺倒になる前のドラゴンボールに)原点回帰な部分が見られるのがとても良い。
     そして何より悟空達Z戦士にとってドラクエのザオリクなんかよりずっと都合の良い、虫の良い便利な道具となっていた何でも願いを叶えてくれるドラゴンボールを使い続けてきた反動がラスボスというのが、ドラゴンボールという物語を締めくくるのにとても感動した。
     便利な道具に依存し魂を奪われずに、勇気を持って自分の足で歩いていこうというテーマはちゃんと伝わったので良作。
     最終的に、悟空はああいう形になる方が本当に最後だなって形がしてそこも感動した。だってあの世界死んでもぽんぽこぽんぽここの世と行き来できるからなぁ~。死が軽い)
  • 21エモン
    (ゼロ次元の話とか、さりげにへヴィーなテーマを混ぜる激辛調味料っぷりがただの子供向けアニメを超えている)
  • 北斗の拳
    (特に南斗水鳥拳に惚れた。綺麗だ。後元斗皇拳のファルコも良い男だった)
  • デルトラクエスト
    (作画がルナルサーガの西村さんそのもので、以前思ってた『ルナルがアニメになったら』を見たような気がした。バルダのおっさんかっこいい)
  • 北斗の拳
    (熱き漢の教科書)
  • シティハンター
    (主人公が重みのある男だと良い話になる。粋な男、駆け引きのうまい女を描くのがうまい。EDの入り方が秀逸。他にEDの入り方がうまいのはゼーガペインくらいしか知らない)
  • 機動戦艦ナデシコ
    (最初エロいアニメかな? と思ったけど本格的SFで燃えた。主人公のアキトが良かった。テンカワアキトがああだから最後まで見た。それだけに、映画でああなったのは悲劇(作品の質がどうこうじゃなく、アキト自身が可哀想でやりきれない)としか言いようがない)
  • 鋼の錬金術師
    (一作目の方。ボンズ版。大川さんがマスタング大佐をやってる。ストーリーがこちらの方が業が深くて、エルリック兄弟の行動もブレていないので、わたしはこちらが好き。ダークファンタジー。
     エンヴィーの鬼畜っぷりも一作目の声の方が良かった。いやコナンの声の人も良い声なんだけど、どうしてもあの声コナン連想しちゃうよバーロー。
     あと(メカ)アーチャーのはっちゃけっぷりに爆笑したのでそれも好印象。
     地底都市など、現実でもタブー視されている現象に踏み込んでいる怖いもの知らずっぷりにゾクゾクするので、そういう点でもボンズ版が好き。
     原作に最後まで沿った2作目も綺麗な終わり方だったけれど、あちらは本当に少年漫画になってましたね。わたしが少年だったら二作目の方が好きだったのかも。でも二作目の方は兄弟の目標より世界を救う方を優先してたからなあ。いや正しいんだけれども。
     なにより、あの世界の錬金術を研究していきついた先が、『代償を支払わなくては何も得られない』という強迫観念を超えた先に見た『愛は等価交換ではなく無償で与えるものである。だから等価交換は自然の摂理ではない』という結論が大好き。
     一期エドのミュンヘン1921時のアインシュタインに関する感想『あいつは胡散臭い』っていう言葉にちょっと笑っちゃった。わたしも相対性理論信じてないもん。
     アインシュタインの手法は唯物論的すぎる。口では神を厚く信じつつね。つまり彼の口と行動は分裂している。いくら世界で評価されていようが、アインシュタインは量子力学を敵視しすぎているからわたしは異端と言われようが彼を信じるつもりはない。
     相対性理論や古典的な物理、ニュートン力学では、原子核を構成している中性子が突然反ニュートリノへと量子変換したり、それが急にまた陽子に変わったりする現象が確認されたことに対する説明が一切できない。これらのことから、つまりアインシュタインの相対性理論は幻想でしかない。
     もっと簡単に言うなら、粒子は固定的な状態を維持などしていないのに、人の目には固定された状態として観測できちゃってることの矛盾が従来の物理学では説明できないので相対性理論は幻想。
     あの時のミュンヘンにいるエドワードが注視すべきは、ニコラ・テスラの方だったね)
  • 聖闘士聖矢
    (熱い男のオンパレード)
  • ギャラリーフェイク
    (切った張ったの世界じゃないと満足できない人以外は面白く見られると思う)
  • MASTERキートン
    (個人的に浦沢さんの漫画で、アニメも最高傑作だと思う。原作者つきだけど。単純な切った張ったの物語より重みがあり、重みのある人物描写が上手い。強さより創意工夫で進む男はやはり魅力がある。20世紀少年はあんまりな~って思った。やはりMASTERキートンがわたしは好きかな。
     しかし、玄人向け漫画&アニメなのは否めない。ちっちゃい小学生とかは何このわくわくしないクソアニメ! 派手な光線とか出せよー! とか言いそう。
     主人公の平賀・キートン=太一は元イギリス陸軍→元SAS(イギリスの空軍特殊部隊)で現探偵。つまり、ジャンルで言うと名探偵コナンや金田一少年の事件簿と同じなのよね。乱暴な分け方だけど。
     でもキートン、湾岸戦争の経験者なのによく生き延びられたな。フィラデルフィア実験を経て実用化された核よりも凶悪なニ○○・テ○○の○○○マ兵器が実用化された戦争だぜ、湾岸ってさ。多国籍軍側だから生き残れたんだろうね。そうじゃなきゃ○○○○兵器の威力で体ごと燃焼どころか蒸発してる。
     ○○○マ兵器なんてものを出されたら、直撃して無傷でいるには仙水忍や浦飯幽助みたいな強い霊力で体覆わないと無理でしょ)
  • マクロス7
    (戦闘なんてくだらねえ! 俺の歌を聴けぇ! 歌に勝ち負けなんてねぇ!
     この世のすべての事を歌で解決しようとする男と言っても過言ではない、熱気バサラの徹底した信念に感服した。戦場だろうがどこでだろうがマジで歌に命を賭けている根っからの歌手。彼のような態度も一種の不殺の信念だよね。
     ここまで徹底して歌に人生を捧げる姿はすげえ! としか言いようがない。作品違うけど、不殺キャラ同士でヴァッシュ・ザ・スタンピードと気が合いそう。彼は)
  • 焼きたて!!ジャぱん
    (パン専門の料理アニメ。リアクションにおいては食戟のソーマを軽く超えている。絵のうまさは確かにソーマのtoshさんの方が上なんだけどね。
     ローソンで売られてたジャぱんに出てたパン、わたしも食べた覚えがある。まあ、確かにおいしかった覚えがある。味は忘れてはいない。
     内容が色々とぶっ飛んでいるので、意味不明だろうが笑いたい人にはオススメできるアニメ。漫画は漫画でぶっ飛んでいる。
     なんでアンタらパンで人間卒業しちゃってるんだ。
     あと、ヒロインを(途中から。そしてダークな理由では決してなく)完全丸坊主にした漫画って、少年漫画ではこれしか思いつかない)
  • Get Backers 奪還屋
    (作画レベルが高いアニメ。ベテランアニメーター中嶋敦子さんの絵は体の線がしっかりしていて綺麗だ。粋な男がたくさん出てくる。漫画の原作担当は一部の人には有名なMMRのキバヤシのモデルの人。
     正直バトル路線より1話完結型の探偵っぽい奪還屋スタイルを続けてた方が面白かった。要するに初期から無限城が出てくるくらいまでは面白い。
     登場人物の中でデザイン的に好きなのは冬木士度。ツンツン頭のワイルドだが根は紳士な男)
  • ビックリマン
    (最近インターネットで見た世界観の設定が実際の神話レベルですごい。ここまで世界を描けたらすげえわ。でもヤマト王子は最後まで生き残って欲しかったなあ。
     アニメでは天蓋瀑布に呑まれ死に、原作では天蓋瀑布後の突破できない虹層球を強引に虹の道に変えるために他の6神帝と共に命を燃やし尽くして自らの命を虹色の道に変えて絶命したヤマト王子。彼氏があの世に行ってしまって残された十字架天使もかわいそう。あと全体的に騎神アリババが不幸すぎる。良い子なだけにむごい。
     あと、イケメン、ハンサムじゃないキャラもたくさん上手に描いているおかげで、各キャラがより印象強くなっている。
     わたしも絵を描くときに陥りがちなのですが、ハンサムや美人ばかりだと物語にメリハリがなくなりがちなんですよね。だから個性的な顔をたくさん描ける絵描きは一流だと思います。
     悪魔側だと魔スターPが強さ的にもデザイン的に好き。制限解除版の魔スタリオスの方が強いんだろうけど、外見は魔スターPの方が良い……。魔肖ネロの反ソルネイロスになるまでの波乱万丈な人生もすごい)
  • MAJOR
    (高校編まで面白かった。アニメも漫画もちゃんと鼻筋をしっかりかく絵柄でかなり好感が持てた。今の鼻なしクリリン女が氾濫している現状だと特にこういう絵柄には好感が持てる。
     しかしノゴローはナチュラルにひどいところがあるね。良い所もたくさんあるんだけど。そりゃあとしくんもヤンデレになるわ。特にノゴローが海堂辞める時はとしきゅんじゃなくてもブチ切れる。それでもとしくんああなるあたり、惚れたら負けって感じを体現してますね。というかトシくんが一番本田吾郎の被害者でしょ。佐藤寿也、再登場する度にいちいち暗黒面に落ちる情緒不安定人間に成長しちゃったじゃん本田吾郎のせいでー。
     夢島組vs特待生の歓迎戦でノゴローが薬師寺に吐いたスクイズ理論があまりにもしたたかすぎて神経図太すぎて、もはや感心するしかなかった。そりゃあ繊細な精神ではあんな真似できねーわ。相手をさんざんスクイズするなんざプライド捨てたゴミ野郎って煽っておいてアレだもんな。そりゃ鉄仮面眉村もその後バントがどうした嫌ならさせるな理論言いたくなる。ここだけはワンナウツよりMAJORの方がぶっとんだ野球理論。勝つためなら正しいんだろうけどさぁ~。う~ん。
     あと、本田吾郎に一番合う恋女房(キャッチャー)って、田代かサンダースかキーンだと思う。わたし的には。客観的に見てキーンが実力的にも本人の精神の強さ的にもダントツ一位だと思う。ゴローの自分の体をも破壊する我がままを絶対に通さないからね。本田吾郎の体の不調を無理して完全に壊れるまで通す悪い癖を完璧に見抜いたの、全編通してキーンただひとりでしょ。でも本田吾郎の性格にはキーンは合わないからねえ。水と油。というかノゴローの暴れ馬な性格に合う人の方が珍しい。
     
     
     メジャー編以降は本来クライマックスになるはずなのに、蛇足っぽい感じがしてそんなに見なくなった。それでもバッツ編まではちゃんと見てたんだけど……。舞台と役者変えてるだけでやってること同じっていう。もはや怪我でしかドラマを生み出せなくなったのかって感じてしまった)
  • ワンナウツ
    (野球の姿をした別の何か。
     終盤のイカサマに対してバット投げで逆襲する主人公・渡久地東亜が面白すぎて爆笑した。リカオンズvsマリナーズでの反則合戦も見てて爆笑してしまった。加えてデニス・ジョンソンの『ハイヤー!』『ノーナットクシナイ!』の声聞いただけで笑う。目が切れないって弱点がなければもっと脅威だったね彼。そりゃフライ取る時に毎回ボールずっと見てたらフェンスにぶつかって怪我するわ。不正球疑惑の濡れ衣を着せるための紙ヤスリを真犯人のポケットに丁重にお返し作戦も笑ったわ。
     登場人物の中では河中(ピッチャー)が一番好き。自分の行動に誇りを持っているところが。あとわたしと同じ左利きだし。
     
     
     正直長い目で見ると河中純一はMAJORの本田吾郎より明確に強い。両人とも100マイルの球投げるけれど、河中は本田みたいに怪我づいてないのが大きい。というか寿命(選手生命)が長い。160kmの直球に150kmのフォークを投げ続けて怪我が今まで一度もなしってすごいよ河中。
     本田はあまりにも怪我づきすぎていて使うの怖いだろう。監督や球団側の視点で見ると。
     渡久地東亜は、原作終盤で研究されつくしてたから、それ以降になると厳しいだろう。基礎運動力はどうしてもまっとうなプロ選手より劣るし。
     何気にわたしが気に入っているルニア戦記でアスカの声してた人もちょい役で出ていて嬉しかった。あの人のボーイッシュな方の声今でも好きなのよ、わたし。女らしい方の声は普通だけど。適度に重みのある声なんだよねボーイッシュな方の声は。
     あとこの作品、むしろ出口がヒロインだわ。ヒゲ生えてるけど)
  • 剣風伝奇ベルセルク
    (戦、政治劇、暗殺、友との生憎、触――。中世的世界観を重厚に、丁寧に描いている良作。これこそダークファンタジー。
     適度に重苦しい雰囲気が視聴者を物語に入り込ませてくれた。
     ベルセルクはこれ以後も何度もアニメ化されていますが、一番最初の剣風伝奇が一番良作だとわたしは思います。後の3Dモデリングを使った映画はともかく、2016年版はセリフにも3Dモデリングにも重みが足りないので物語に入り込めない。テクスチャも色が均一で重みが足りない。3Dモデリングアニメの方は無意味にカメラをくるくる回し過ぎなカメラワークで重みが足りない。
     やはり剣風伝奇が一番面白い)
  • 少女革命ウテナ
    (ところどころ歌劇っぽい。宝塚というか。
     主人公が男装の麗人ウテナヒロインが姫宮アンシーというのも宝塚っぽい。
     百合アニメだと言われたら否定はできないけれど、これは男でも見られる物語。ドロドロしてるけどねドラマ的には。女独特のいじめシーンとかもあってこわいよーこわいよー。


     毎回姫宮がドラマ的に平手でぶたれるのが、そのうち面白く思えてきて今日のノルマ達成かーと思えてきてしまうのもポイント。


     正直面白い。
     キャラクター個人にじゃなく、作品全体の雰囲気に)狂気もはっきりと感じるけど、それが他の作品とは一線を画した完成度を誇る。
     この人の絵は、顔はともかく体つきが独特で、そこが合わない人もいるかも。男も体が細いけど、こういう作画は女漫画家がよくしそうな絵柄に見える。
     CLAMPとか好きな人はこれも好きになるかも。そんな絵。)
  • On Your Mark
    (わたし的にスタジオジブリの最高傑作。
     セリフなしで歌と映像だけで見せているから余計想像力を刺激されて面白い。
     この映像作品に込められたメッセージは、3億2千万年前に初代地球を核兵器で吹っ飛ばしちまって土星の死のリングにしちまったのに、さらに2代目地球のここを放射能の星にしちまったわたしたちは一度は意識すべきなんじゃねえかって思ってます。
     男の天照は何回核やテスラのプラズマ兵器で滅んだ2代目地球を時間巻き戻しで復活させなきゃいけないんだか。
     今のこの世界、6回滅んだ後の7回目の世界だよ。男の天照が可哀想だよ)
好きなアニメ漫画などのシーン
  • BLEACHのウルキオラvs完全虚化一護で、ウルキオラが「逃がすか!」って言った直後に完全虚化一護が後ろに超速で回り込んでウルキオラの背中を蹴り飛ばすシーン
    (逃がすかって言ってセロを撃とうとしたギャグ属性ゼロのウルキオラ・シファーすら間抜けに見えてしまうくらい力の差を視聴者に伝えたシーン。ありゃ絵的にすごいわ)

  • ドラゴンボールZのセルゲームのセルvs悟空
    (すごい動き、としか言いようがない。すごいわ)

  • ドラゴンボールZの人造人間17号vsピッコロ
    (互角の戦いという言葉がぴったりの名勝負。途中でセルに横やり入れられたけど)

好きな技
  • 爆吐髑触葬:死々若丸
    (技の本質そのものを見たら、チャン一の月牙天衝と同じ渾身のエネルギー波だけど、ネーミングセンスが超気に入った。
     ここまでおどろおどろしい技名なかなかないよ!)

  • 霊光鏡反衝:幻海師範
    (霊気の波長を合わせる事で、上の爆吐髑触葬を華麗にお返しして勝利の決め手となったカウンター技。
     美しいわ)

  • レインボーサイクロン:美しい魔闘家鈴木
    (色が綺麗だったから。威力は、幻海師範のピンピンっぷりからしてお察し。
     いやS級になった時の魔界編の鈴木のレインボーなら幽助ですら彼を侮ることはできないだろうけれど)

好きな特撮
  • 仮面ライダー剣
    (仮面ライダーブレイドだけは、何年経っても色あせない。
     歴代仮面ライダーで、一番ストーリーが良いと思ってます。
     1話のオンドゥルルラギッタンディスカー!に爆笑し、橘さんのオレノジャマヲスルナラカタイップロポッポデロ!!――からず~っと続くボロボロっぷりに爆笑し、ピンチや悲劇に見舞われた時に妙に強くなる橘さんにかっこよさを感じ、仮面ライダーカリスのロリスっぷりとムッコロスに爆笑し――
     そして後半のストーリーの良さに感動した。剣崎アンタ聖人だよ、あそこまでいくと。
     サブキャラも敵キャラも良いキャラ多かった。
     特に敵だと孔雀アンデッドの伊坂、ヤギアンデッド矢沢、ギラファアンデッド金居が特に印象に残っている。味方側に回ったカテゴリーKのタランチュラアンデッド嶋昇も良いキャラだった)
好きな主役
(大体潔い男に惚れてる)
  • 浦飯幽助
    (わたし的理想の主人公。細かい事を右ストレートで吹っ飛ばし、力強く前に進むその心が魅力。彼は絶対母親似。食脱医師の女の気性。
     ――と言うわりには、わたしの創作の主人公は全く彼と違うタイプではあるけれど。
     善悪に頓着のない主人公といえば、ハンタのゴンより幽助の方だと思う。正直ゴンはゴンさん化でキャラを壊し過ぎて失敗というか破壊しすぎてもう動かせなくなってしまったと思うのよ。
     漫画版では、かつて自分が否定した戸愚呂の言葉のように思考まで妖怪化している幽助。
     アニメ版では、魔族大隔世の後で霊気は妖力に変わり、人間の心臓は止まったままで魔族の心臓で活動していても、思考は人間のままだった。
     ――ので、人気的にはアニメ版幽助の方が高い。魔界編の漫画版幽助は怖いって言う人も少なくない。
     わたしは漫画版幽助も好きだけどね。ああいう気性の女にゃだいぶ昔から慣れてるのがその理由。正直幽助は死んだわたしの恋人と気性がかなり似てる。
     でもびびるわなあんな思考した人がいりゃ。
    • 仙水忍との数々のやり取り
      幽助「全てぶっ壊してしまえばいいじゃないか」
      仙水「それが傲慢だというのだ! 馬鹿者めが!
         俺は、花も木も虫も動物も好きなんだよ。嫌いなのは……人間だけだ」
      や、雷禅とのやりとり
      幽助「そのままおっ死んで満足なのかよ、てめえ。人間しか食えねェってなら、オレが2、3人かっさらってきてやるよ。人を食べるのをやめた理由言わねえなら、無理矢理さらってきて、人間をその口に無理矢理ねじ込むぞ!」
      雷禅「……彼女に気性がよく似てる。考え方は違うがな」
      や、黄泉とのやり取り
      幽助「ただのケンカしようぜ 国なんかぬきでよ」
      黄泉「…………!?(心音にも乱れが全くない こいつ、本気か!?)」
      で彼の性質が如実に表れている。
      特に人を食べる事をやめて千年以上経ち餓死寸前の食人闘神の雷禅を哀れんで言った幽助の上記の言葉は、読んだ人によっては恐怖を感じるだろう。

     手段の是非はともかく、既存の型を無視したり社会の理不尽さに真っ向から立ち向かうその姿勢はまさに主人公。
     ただまぁ、霊光波動拳の継承者ではあるけれど魔族になっちゃったし、アニメみたいに霊気も妖気も両方使えるようになるかもしれないけど、それでも後継者もう出なさそうだなぁというのは感じる。だって幽助人にもの教えるのすごい下手そうだもん。
     幽助はチャン一みたいに堅実な職業に就くイメージはない。ラーメン屋&探偵業で、人間界でのダチが全員寿命で死んじゃったら魔界に移住かもね。:幽☆遊☆白書)

  • 孫悟空(カカロット)
    (言わずと知れた、数少ない純血100%サイヤ人の男。
     セルにも千豆をためらわず渡しちゃうあたり、本物のバトルマニア。浦飯幽助よりもバトルマニア。
     物事の正義や悪を見定めて平和のために戦うというより、純粋に戦闘を楽しむという側面が強い傾向がある。ベジータが家庭も持って段々人間としての情緒に溢れていくのと対照的に、カカロットは家庭を持っても段々合理的すぎる戦闘民族サイヤ人に近づいて行った、とも言える。
     それでも孫悟空の事を冷血人間とは言えない。
     完全に打算計算だけで動く人間ならば、ベジータに本気で怒り狂われてまで、純粋ブウに地球が破壊される瞬間に悟飯を助けるよりもミスターサタンと犬を助けるなんて行動取るわけがない。
     彼自身がSS3悟空になった時(戦闘力:1兆2千億)の50倍強いアルティメット悟飯(戦闘力:60兆)なら、あの純粋ブウ程度の弱さなら両手両足使わなくても固定砲台状態でも軽く完全消滅させられたのに情に動かされてついミスターサタンと犬を助けてしまったあたり、孫悟空が冷血には程遠い。ちゃんと情けはある。
     ――が、それでも特にアニメでは地球の平和を第一に考え、2度も死んでまでも数々の強敵から平和を勝ち取った尊敬できる男。
     この心理は、正直子供の時に亀仙人に学んだ考えが大人になっても、最後の魔人ブウ戦でも活きている。亀仙人の教えは本当偉大だと思うよ。教えはね。ベジータも最後の魔人ブウ戦でその教えに言及しているし(『誰にも負けないために強くなろうとしてるだけだから命を奪うことに拘らない~』のあたり)。
     極めてシンプルに言うと、『強い敵と闘う事と平和を守る事、どちらが欠けても孫悟空じゃない』


     インターネット上では、特にセルゲーム時に父親としての自分をピッコロに批判された時や『でぇじょうぶだ ドラゴンボールで生き返れる』の部分の切り取りでバッシングを受けているが、彼自身死んであの世の情景を何度も見て、界王神界も見て、死の向こう側を見過ぎているため、サイヤ人の精神的特徴と合わせて常人離れした仙人的思考になるのはある意味仕方ないと言える。
     特に【唯物論的、『死んだら無になって何もなくなるのさ』的物質至上主義思考、拝金主義、金銭至上主義、虚無主義】【隣街に遊びに行く感覚であの世とこの世を行き来できる孫悟空の考え】は相容れない。
     世界一の金持ち程度なんざエネルギー波一撃で星ごと消し飛ばせるのだから、彼らZ戦士が人生お金が全てなんて考えになるわけがない。
     それに、バッシングというなら
    • クリリンからの批判
      (ナッパを圧倒した後の最初のベジータ戦で、ベジータにとどめを刺さずに彼を逃がすようクリリンに促した時)
    • ブルマからの批判
      (人造人間編で、ゲロを事前に倒しておこうという彼女に反対し、敢えて万全の状態の人造人間を倒すことで平和を勝ち取ろうとZ戦士で盛り上がった時)
    • ピッコロからの批判
      (セルゲーム時の悟飯に対する父親としてその態度はありえないだろ!? 悟飯が今どう思って戦っているのか貴様にわかるのか、孫!?)

     に彼らからかなりきつく批判をくらっているカカロット。特にブルマからは
    『今の孫くんはヤバイ独裁者みたい』
     とまで言われている。作中キャラにちゃんと批判くらっているなら、個人的にはそこまで気にならないかな。


     わたしがカカロットについて言いたいことはひとつ。
     身長と体重おかしいっすよ!
     カカロットの身長は175cm。これは別に良いんですよ。
     彼の体重が62kg。
     おめぇそのすっげぇ筋肉で62kgはありえねっぞ!? それだけの筋肉あったら体重100kg行ってもおかしくないよ! ケンシロウとか体重ちゃんと100kgイッてるし。

  • マクシーム・キシン
    (キシン流の免許皆伝の男。しかし彼の真骨頂はゲームのバグによる変態的な動きそのものにある。ムッムッホァイ!
     ムッムッホァイで壁の中だろうが石の中だろうが画面外だろうが平気で泳ぎまわり、物理的制約など無視して自由に移動する変態。ムッムッホァイの使い手次第では、ゲームグラフィックら崩壊させる変態。
     バグによりIGAさんの悪魔上ドラキュラシリーズ面白さを爆発させた立役者。
     ムッムッホァイにより、ゲーム開始から30秒前後でクリアできるという変態的行為を見せつけてくれる伝説の変態的勇者。


     ゲームのRTAのクリア時間に単位として使われるほどである(1マクシーム=約22秒)。
     変態仲間にドゥエリストがいる。チンチントゥ!:悪魔城ドラキュラシリーズ)

  • ランス
    (いや、あの、好きじゃないです嫌いです彼の事。でも思うところのある主人公としてこの項目でつれづれに。
     エロゲー主人公として模範的。簡潔に言うと、オオゴトになってるだけで、やることの詳細な内容は快楽殺人者(シリアルキラー)鬼畜ケダモノ化け物。
     たまたまそれが歪んだルドラサウム世界の打開に繋がっているから英雄視されているだけである。
     だから、エロゲープレイヤーでもランスを好きだという人とランスを嫌う人は両方とても多い。50:50くらいの割合でしょ好き嫌い。
     彼は最初は本気で鬼畜だったはず
    (女を無理矢理アレしたり女だろうが気に入らなければ殴り殺したり、子供も老人も即切り刻んで死体蹴りしたり、他人の腕を容赦なく切り落としてたりしてた。子供killkillはランス4.1か4.2だったはず。真昼間の公園のど真ん中で女抱こうとすればそりゃ子供も見るわ。ランスが100%悪い。elonaの悪人プレイよりひどい)
     だけど、最近のランスは大きくなっただけの子供といった感じでだいぶ丸くなった。基本和姦しかしなくなった彼。
     ランス9の魔想志津香BADルートで志津香が死んだくらいで玉砕特攻かまして犬死にした時点で、もう過去作とは別人だなと分かる。初期ランスでは絶対にしない行動。シィルが死んでも玉砕特攻はしないでしょ鬼畜戦士ランスは。理性のタガが外れて魔王にはなるだろうけど。
     どちらが良いかっていうのは、まあそりゃ最近のランスの方が良いとは思うけれど。
     でも最近のランスはライトノベルの俺TUEEEE系主人公とかぶる。
     初期ランスだとやはり復讐されて殺される未来しか見えない。ランス4.2みたいに首と胴体が泣き別れエンド。


     正直、彼と取り巻きの女を見ると、ライオンの群れ・ハーレムを連想する。
     実際、鬼畜だけど行動力は人一倍あるところに女性人気(女性キャラ&女性プレイヤー)が集まっているのは言うまでもない。
     これで鬼畜なだけでやるときでも何も成せない人間だったら、ランスはバードの事を全く笑えなくなる。物腰が柔らかい分バードの方がマシになる。
     ――と判断しても、やはり惚れ方がおかしい女が多いのがこのシリーズではある。
    • リア・パラパラ・リーザス王女は彼に○イプされたから惚れた。
    • 謙信は戦場で自分に殺される寸前で怯えきっているランスの姿がかわいかったから惚れた。
    • 見当かなみはセクハラされまくって本気で嫌がっているのになぜか惚れた。
    • etc……。

     ――これはランスがロックブーケよろしく一種の女を狂わせるテンプテーションスキル持ちだと思うのが一番納得がいきそうだ。まともな神経の持ち主ならこんな行動をするランスに惚れるわけがない。
     あとシィルは、氷漬け封印期間が長すぎてランスシリーズのプレイヤーに忘れられてそう。
     というかシィルの存在すら知らないプレイヤーも多いんじゃないの? 本来シィルがすべきヒロインとしての活躍をほぼ他の女キャラに(特にシーラに)取られてしまっているという惨状。どーすんだろこれ。


     彼は気の強い女が苦手なようだ。それこそ浦飯幽助みたいな激しい気性を持った女なら、いくら美人でも及び腰になるのは確実。幽助は男だけど、気性だけを見ると女そのもの。食脱医師の女の気性が完全に隔世遺伝している感じだ。食脱医師の女は、とてもランスが口説けるような安い女ではない。

     こんな顔でバンバン啖呵切るような女からは、ランスは逃げそうである。


     ルドラサウム世界のバグそのものであるランスが、最終作のランス10で人の命を弄ぶクジラちゃんにどう刃向かうのかが楽しみ。
     この、狂った世界をバグ人間がどうぶち壊すかに興味があるからランスシリーズに注目しているだけです。
     ランスの世界のキャラクター個人ひとりひとりには全く興味ありません。狂った世界の改善物語に興味があるのです。:ランスシリーズ)



  • 伊藤誠
    (多くは語る必要すらないキワモノ。こんな野郎、好きじゃないけど、な~んかある意味男のやりたい放題的なロマンはほんの少しあるかもしれない。
     大体彼が出てくると『誠氏ね』のコメントで埋め尽くされる。ギャルゲーでいう親友ポジションの男までレ○○ーという追い撃ちっぷり。
     恋愛が関わらない状況だと普通に好青年よりなのだが、色恋沙汰になるととんでもない畜生になる。すぐに女を面倒くさがり、別れを告げて捨てる事すらせず宙ぶらりんにさせる鬼外道。最大の被害者は桂言葉。陰気な部分はあれど――あの時期の彼女は女バスケ部員達にいじめられてたから無理もないけど―― 、それ以外は黒髪ロングの男が好みに思う完璧美少女だったのにかわいそうに。彼女の家、財力もすごいしそういう意味でも彼女一択なのに。普通に考えると。
     複数の女にお手付きし、ドロドロの状況を作り上げた後にnice boat.されちゃったのはもはや伝説。
     せめてちゃんと女を振ってから別の女に言い寄ればナイスボートまで行かなかったのに……。
     これが彼独自の性格なのではなく、『血による特性』、つまり血の呪いというべき恐ろしさ。あの街狂ってる……。街ごと狂ってる……。:School Days)



  • コルゴン
    (オーフェンの方が好きという人が多いでしょうが、わたしはコルゴンの(第二世界図塔での結論)が好き。
     コルゴン本人の性格は問題あり過ぎて近寄りたくないというのは一般的な見解と同じだけど、オーフェンより少年漫画的な主人公に適しているのは明らか。
     オーフェンは青年漫画の主人公でしょ。
     そうは言っても当然物語を描く権利は作者にあるわけで、単なる読者のわたしがどう言った所で変わるわけがないのです。
     BLEACHの久保師匠がツイッターで怒り狂った際に言った言葉(『雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ』で有名なアレ)にもあるように……
     読者が持つ権利は、作品の内容を変える権利ではなく、読むか読まないかを選択する権利である。
     だからまぁ、わたしは2部で終わりとサヨナラしたのかもしれないね。この滅びが確定している世界と。


     なれるチャンスを得たのなら、今度はどんな矛盾を生み出すのかなとかそんな小さなこと気にせずにちゃんと神になった方が良いよ。
    幽助「全てぶっ壊してしまえばいいじゃないか」
    幽助「そのままおっ死んで満足なのかよ、てめえ。人間しか食えねェってなら、オレが2、3人かっさらってきてやるよ。人を食べるのをやめた理由言わねえなら、無理矢理さらってきて、人間をその口に無理矢理ねじ込むぞ!」

     第二世界図塔での話とは全く繋がらないけど、威勢という意味で上記の幽☆遊☆白書の浦飯幽助的な考え方がかなり凄まじく好き。わたしは。
     どんな矛盾が出てこようが、光の速さよりも早く前に突き進めば良い。
     勇気と気力と行動力で全ての矛盾を抱えたままでも宇宙の果てを超えてゆけば良い。
     太陽に裸で飛び込んで、逆に太陽を拳で打ち砕けばよい!
     3次元の世界になどとどまらずに、男の天照――天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊&瀬織津姫&天津日高日子波限建鵜草葺不合命&竜神闇霎と同じ高さの13次元目にまで量子化して昇れば良い。
     意外にも、古神道(国家神道ではない)の考えにはオーフェンよりコルゴンの方が近い部分も少しはある。:魔術士オーフェン はぐれ旅)

  • オーフェン
    (無意味に建物をなんかすごい破壊ビームで破壊する事がライフワークの魔術士っぽい金貸しヤクザ。
     コミクロンは、トトカンタで変わり果てた彼の姿を見た時、
    「ふっふっ。なんだこのオタクファッションに身を包んだヤクザ? 革ジャンにバンダナに指ぬきグローブて。そこまで行ったならリュックも背負えばいいのだ。
     キリランシェロに服選びのセンスがないのはタフレムで理解っていたが、5年経ってさらにファッションセンス悪化しているぞ……。
     しかも人相変わりすぎだし。完全にトガリ目になってるからキリランシェロと気づくのに遅れたぞ。この天才の俺様ですら!
     もはやキリランシェロは婦女子キラーとは呼べんなふっふっふっ!
     よし、これから天才の俺様が凡人どころかヤクザに変わってしまった後輩を適当にからかってやろう。
     思えば初対面で名前を初めて聞いた時、
     『顔つきは素朴な感じなのに、なんて貧乏臭い没落貴族みたいなさもしい名前をしているのだ。天才の俺様とは大違いだな』
     と思ったものだが、今になってこうも貧乏臭くなるとはな……。我が後輩だけに憐れに思うぞふっふっふっ!」

     てな感じの事を思っただろう。
     超人を否定した持論を持つ男だが、他でもない彼自身がアーバンラマ辺りからずっと自分が一番超人じみた行動をしている。彼が彼自身の信念をまず裏切っている。
     彼のこの信念に合っているのは、オーフェン自身ではなく親友のハーティアの方。
     ハーティアの適度な力の抜きっぷりは、日本人こそ見習うべき。
     そして聖域で物語のラストを迎えた後、恩人の娘的な立場の人物――だったよね、第1巻だと――のクリーオウを精神病院に放置して失踪。読者はともかく、クリーオウの母親は怒り心頭になって当然の結末である。続編でこの二人結婚したらしいけれど。
     とどのつまり、オーフェンはサバイバル能力は世界一だが、平和な世界での社交性はかなり悪いと言える。無意味に建物を破壊光線で吹き飛ばす悪癖(お約束)をトトカンタで獲得したし。


     加えて言うと、他人を指導する才能やセンスはゼロどころかマイナス。それは本人も東部編終盤のマジク・リンの自分(彼が思い浮かべるオーフェンという完璧超人)という幻想からの卒業で思い知ったはず。
     彼自身の能力は高くても、幽☆遊☆白書の魔界編の幻海師範&蔵馬みたいに他人を鍛え、伸ばし、浦飯幽助や死々若丸達みたいなS級妖怪を世に送り出すみたいな真似はオーフェンには逆立ちしても無理。
     アーバンラマでのヘルパートとの最終戦で顕著に出たように、オーフェン自身がセンスの塊で、自分独自のセンス100%で動くタイプなので、そのセンスの部分を詳細に他人に覚えこますような微細な真似でもできない限り、先生としてのオーフェンは3流どころか100流である。
     生徒は
    「アンタの言うこと全くわからんわ、もうアンタの下から出ていくね」
     ってなる。
     加えて、、オーフェンの端々に見える頑固かつ見栄っ張りでかっこ悪い所を極力見せない所にそのゆえんがあるのではなかろーか。
     無駄な所で無駄に無意味で無駄なプライドを見せつけて自分を大きく見せるみみっちぃ癖は、オーフェンのみならずレティシャ=マクレディもそっくりそのまま持ち合わせている。
     先生の立場に立つなら、積極的にかっこ悪い所も見せて、生徒に同じ轍を踏まないように教えるのが最優先だよ。
     柔道で受け身を最初に重点的に習うのと理屈は同じ。
     転んでも起き上がれる方法を学ぶ事が、寺小屋では一番重要なのだ。
     それが一番生きる力に直結する。
     勝ち続ける人より、勝ちはしなくてもどんな時でも決して負けない人間の方がずっとこええぜ?
     具体例を言うと、カカロット(孫悟空)がまさに負けないタイプの人間。
     上記の教えは亀仙流の教えそのものだから。魔人ブウ編までのカカロットは、まさにこの教えの通りの事を実践していた。ベジータも界王神界でのSS3悟空vs純粋ブウの最終決戦時にそれを口に出している。


     なんのかんのでトトカンタで極まったアホどもに囲まれながら怒り狂って破壊光線撃ちまくってた日々が一番輝いてて幸せだったね、この人。
     最終巻で
    『地人兄弟の借金を帳消しにする』
     って宣言した場面で、
    『ああ、もうこの小説家はオーフェンから解放されたいんだなぁ』
     と思った。本心はわかんないけどね。でも読者として勝手にそう想像した。:魔術士オーフェン はぐれ旅)

  • 黒崎一護
    (最終話のエピローグで前髪切ってオサレ度激減してしまった主人公。伸ばしとけよー!
     あだ名はチャン一。
     正直彼は突っ込みキャラとしての性能が一番高い。作中トップの突っ込みキャラ。慌てつつ大口開けて叫びながら夜一さんとかに突っ込みいれている時の彼が一番活き活きしている。


     はっきり言って、性格的にはジャンプ主人公の中でトップクラスにイイ奴。
     クズと言われるような要素は実は一つもない優秀な良い男である黒崎一護。オーフェンと違い、一護は完璧に先生、師匠向きの性格。ダメな部分も含めて、生徒にとって良い指導者になれる。
     平たく言うと、外見だけ不良で中身はかなりのいい子ちゃん。
     チャン一に比べたら、素行という面では浦飯幽助はワルそのものである。不良行為何でもござれだから幽助は。それでも総合的には浦飯幽助のような前に進む力の強い人間性の方がわたしは好き。
     そんなにイイヤツだから、毎章ごとに敵に騙されて泣いてるのかもね。彼。
     公式コラージュ能力持ちの月島さんには完璧に号泣させられたし。
     お洒落用語デパートのキルゲ・オピーには閉じ込められて、そのせいでチャン一発狂状態で叫びながら檻に何週も剣叩きつけ続ける羽目になったし。
    『俺が護るんだよ!!!』
     その勢いのままユーハバッハに啖呵切るところは格好良かったんだけどね。彼。
    『この世界をめちゃくちゃにしたのは  てめえかって訊いてんだよ!!!!』
     ただ、いい子ちゃん過ぎてリーダーシップもカリスマもないというのははっきりしてる。浦飯幽助の方が破天荒だがリーダーシップはある。
     でも、正直BLEACHの載っていないジャンプはなんのかんので寂しいよ。:BLEACH)

  • ケンシロウ
    (最近のライトノベルのなよなよ主人公とは対極をなす良主人公その1。
     最初から最強に近い、暗殺拳の使い手。
     拳法家としての彼の特性は『見(けん)』
     要するに、見切りがすごい。
     一度見た技は南斗だろうが即真似でき(シュウの南斗白鷺拳をサウザーとの再戦で用い、なぜかケン本人は一度も技を見ていないユダの南斗紅鶴拳の技・伝衝裂波を使っている)、北斗の奥義の特質(極めて攻撃的な拳法なのに、実は防御技が奥義)にも一番馴染んでいる。
     もっとわかりやすく言うと、彼は心技体で心が一番優れている。
     とはいえ、あの筋肉量と技で技と体が劣っているなんて逆立ちしても言えないが。
     しかし、サウザーとの2戦の時、カイオウとの全戦のように、トップの拳法家同士の戦いだと最初はぼろ負け、再戦で相手を徐々に超え始めるという彼独特の流れにそれは表れている。
     もっと平たく言うと、ザコには無双できるが拳法を極めたボスには苦戦する。
     決して主人公が最強ではない。めっちゃ強いけど。
     一番強いのは、199X年、核の炎に包まれる前のトキ。病気前のトキが最強だというのはラオウですら認めている。


     彼を危機足らしめるのは主に水関係である。水不足以外で、互角の戦いではなく明らかに劣勢で死の危険に陥ったことは片手で数えられるくらいしかない。
    • 物語最初で南斗六星のひとり南斗孤鷲拳シンに胸に七つの傷をつけられ、ユリアを奪われた時
    • 水不足
    • 南斗鳳凰拳の極星を司る帝王、聖帝サウザーとの初戦でなすすべなく八つ裂きにされた時
    • 北斗の拳2最初期での水不足(ヒゲケンシロウ時)
    • 第一の羅将、北斗琉拳伝承者カイオウの魔闘気による暗琉天破からの暗琉霏破の連続技で瀕死に追いやられ、十字架に貼りつけにされる
    • そしてこれからも水不足
     はっきり言って、悪党にとっては外道。いや正義の味方はみんな悪党から見たら外道なんだろーけども
     ケンシロウに殺されたモヒカン(千葉一族)の数はもはや数えきれない。


     最初から一本筋が通っていて、作中一度もなよなよしないその男っぷりは見ていて気持ちが良い。
     また、本人は真面目にやっているのに独特のギャグセンスがあるので、シリアスな笑いを提供してくれるからめっちゃ面白い主人公。:北斗の拳)

  • 冴羽リョウ
    (粋な男。エロい部分もちゃんと持っていて、でも決める時は格好良く決める理想の男みたいなキャラクター。
     なよなよ主人公とは対極に位置する粋な主人公その2。


     北上司さんの描く人物は、男も女も色気がすごい。
     冴子の色気に惑わされるリョウの気持ちはよく分かる。:CITY HUNTER)

  • アンディ・クルツ
    (気絶の帝王アンディ・クルツ。ファンブル魔神としても名高い男。
     ガヤン高司祭。
     七つの月の世界のガヤン信者は、要するに警察か政治家って分類なので、アンディも例に漏れず警察官そのものな職業です。
     月の世界の宗教はかなり地球と違う。はっきりいって、月の世界の宗教はただの職業訓練所に近い。

     彼の出自は特殊。
     1000年計画で聖書時代の神をこの手で作ろうと【人間ダビスタ】やってたアホども『結社』の企みの中で産まれた子供のひとり。要するに結社の重鎮からは競走馬扱いされていた彼。

     家族関係でも思い悩み、初恋で体も重ねた女が自分を殺すために近づいてきたエージェントだったが、その愛は本物で、愛と殺しで板挟みになった彼女が自分から剣に向かって身を投げてきて最愛の人をこの手で殺してしまった事にも思い悩み、その後生きる希望すら捨てかけた状態で悪魔の島で思い悩み――――
     ――そして、自分を人造神として作り上げようとする陰謀に対して
     (――ちょっと語弊はあるけど、月の結社の意図は単なるサンダミオン神降臨じゃなく自分らの手で神を操作、あるいは神を我らが生んで神を下僕にするのだ的ニュアンスが強かった――)
    「僕は人で十分だよ」
     と、等身大の自分を見失わずに何度も無様にコケながら進んでいった偉大な男。
    「人としてできる事がまだあるんじゃないか」
     そんな教訓を、ボロボロになっても諦めないアンディ・クルツから学ぶ事ができる。

     彼の妹、エフェメラ・クルツも途中まではそんな感じだったのだが、彼女は途中から銀の月のエイリアン達なり赤の月の奔放な考えなりに覚醒しすぎて存在そのものがはっきり言って宇宙人ぽくなってしまったので、単純に尊敬とかはできようもない女になってしまった。
     むしろ妹は寿命無限の妖怪っすわー。すわいすわい。諏訪い。建御名方。

     ルナル世界の人間の先祖《源人》は元々神(と同等の存在)なので、ヒトという存在自体が【力の使い方を忘れただけの神】だったりする。
    だから、人で十分だよって言うけれどもアンディ君、
    『アンタら元々ボケただけの神やんけ』
     とツッコミできてしまうという。
     ここら辺の忘れられた真実も、オーフェン世界と似ていると言えば似ている。
     オーフェン世界だと巨人種族が神と同質にして正逆の存在で、巨人とはつまり人間の事。オーフェン世界では。
     つまり、人間が地上世界に現出した時点で、神が降臨しているのと同じ意味ではある。
     神=人のコーザル体、エーテル
     巨人種族(つまり人)=神のボディ
     これが真実。でも――――
     (オーフェン世界で暮らす人々にとって)その事実と真実自体に特に全くなんの意味もない真実かつ事実であるという皮肉はあるが。

     正直、魔術士オーフェンはぐれ旅で、貧乏そうな貴族っぽい名前の魔術士っぽい金貸しヤクザが持論としている、
    「超人は世界を救わない」
     論を実践しているのは、オーフェン世界のハーティアとルナルのアンディ・クルツの2人だと思います。
     性格は正反対だけど。アンディとハーティア。:ルナル・サーガ)

好きな悪役
(大体潔い男に惚れてる)
  • 仙水忍
    (ダントツ。心が純粋すぎた男。あまりにも心が綺麗すぎた故にあのような行動に出てしまった。
     樹やドクター神谷が看破しているように、大人になっても全く青さを捨てられない程の純粋無垢な男。
     『オレは花も木も虫も動物も好きなんだよ。嫌いなのは人間だけだ』
     だからこそ人の心の汚さを全くスルーできずに苦しんだ。


     そしてそんな「キャベツ畑」や「コウノトリ」を信じている可愛い女のコ(=仙水)に無修正の○ルノをつきつけ続けた樹。
     (その点人間の醜い部分を見続けた仙水の反応は実に理想的だったな。割り切ることも見ぬふりもできずに、ただ傷つき絶望していった)
     そりゃ桑原も
     『どこまで腐ってるんだてめえは!』
     って樹に叫び、蔵馬も
     『すぐにでも殺してやりたい』
     って怒りをあらわにするわけだ。しかしここまでぶっ飛んでても樹の仙水への愛は本物である。異常でもあるが。


     ドクター神谷は仙水の体(病気)も心(純粋だが、一度穢れを見てしまったらそれ以上観察拒否で拒絶、排除にかかる両極端っぷり)も正確に看破できていた。でないと、
    『仙水は誰より強い。だが俺たちは勝てないだろう』
     というセリフは出てこない。
     作中のセリフで、ドクター神谷と妖怪の樹は仙水が大人になってもいつまでも潔癖症で青臭い人間だというニュアンスの発言をしている。
     神谷は刃霧の胸の傷を見た時の感想を述べた時
     樹はあの有名なコウノトリを信じている女の子に無修正のごにょごにょ発言の時に。:幽☆遊☆白書)

  • 戸愚呂(弟)
    (幽☆遊☆白書)
  • 戸愚呂(兄)
    (突き抜けたゲス。悪にはふさわしい性格として大評価。その末路も相応しい:幽☆遊☆白書)
  • ドクター神谷
    (外面は良い感じに保っているが、ある意味仙水よりも人間に絶望した医者。事が終わった後もちゃっかり生き残って奇跡の手道場を開くが、それは彼自身が絶望した人間界という地獄に自ら身を置いていることになるのではないだろうか:幽☆遊☆白書)
  • 志々雄真実
    (彼に限らず、善悪問わず信念を持つ者には一定の尊敬の念を抱く:るろうに剣心)
  • 大魔王ゾーマ
    (圧倒的な純粋悪。モンスターズとかでさらに能力的には強い化け物が他に出てるらしいけど、わたしにとって最大の大魔王は今でもゾーマ。
     カリスマもある。滅びこそ、彼の喜び。絶望を食らい、生きとし生けるものの嘆きや悲しみを自らの栄養とする地獄の大魔王)
  • 大魔王ケストラー
    (改心しようのない圧倒的に強い純粋悪。悪の道を純粋に真っ直ぐ貫いたド外道:ハーメルンのバイオリン弾き)
  • フリーザ
    (悪のカリスマ:ドラゴンボール)
  • ギニュー特戦隊
    (悪で外道のはずなんだけど、決めポーズなど憎めないところが多い:ドラゴンボール)
  • ブロリー
    (貴様が認める気にならなければ、俺はこの星を破壊しつくすだけだァ!:ドラゴンボール)
  • ヤザン・ゲーブル
    (お前もその仲間に入れてやるってんだよぉ!――戦闘狂かと思いきや、仕事に徹するだけで自分なりのルールも持ち合わせている粋な悪役:Zガンダム)
  • フロスト兄弟
    (わたしの愛馬は凶暴です――美学をもった悪役:ガンダムX。
     わたし、彼らの怒りには共感はできるんです。
     そりゃあ、自分自身の能力はちゃんと高いのに、上司や上の人間の求める能力とちょっとタイプが違うからって完全にゴミクズ扱いされたら、シャギアやオルバじゃなくても、誰だって怒るよ。だからって世界を滅ぼすまでいくとリベンジとしてはやりすぎなだけで。彼らは破滅の後にちゃんと能力がある人をないがしろにしない世界を作ろうとしていたようだけれど。
     つまり、世界を滅ぼすのは過程に過ぎなく、一番の目的は『自分たちを否定した世界に自分たちの実力の高さを見せつける』こと。
     はっきり言って、戦後の連邦軍はニュータイプの亡霊にとり憑かれ過ぎていて頭が悪くなっている。
     冷静に考えれば、シャギアとオルバの兄弟の能力の方がニュータイプの能力より二段ほど上と言えるくらい優秀なのに。軍事的に考えればなおさらそうだ。
     わたしだってさ。絵の力作ができても、『これ俺の求める画風と違うからボツな。ちゃんと売れ筋絵師の絵を丸パクリしろよボケ』なんて言われて自分の絵を目の前でゴミ箱に捨てられたら即ブチきれる)
     
     
     そもそも、彼らが絶望していたのは『何でもかんでもニュータイプニュータイプしか求めない信者的思考のアホども、ニュータイプしか評価しない世界』なので、むしろ彼らは視聴者の中の選民思想主義、ニュータイプ信者に対するカウンター的キャラクターかもしれない)
  • 聖帝サウザー
    (将星。南斗鳳凰拳正統伝承者。カリスマがすごい、愛深きゆえに愛を捨てた男。天翔十字鳳という、南斗聖拳版無想転生の使い手。
     イチゴ味の方の聖帝様は、彼が笑うだけでこっちもつられて笑ってしまう。反則だわあの良い声)
  • 羅将ハン
    (北斗琉拳(北斗劉家拳)の使い手。悪としてとっても粋な男。日常生活でわざと部下に自分の命を狙わせることを趣味とするなど、言動からして彼こそがもっとも修羅らしい修羅だと思う。アニメでも羅将ハンとケンシロウの戦いは名勝負。
     しかし、戦いに入る直前に
     アニメでその週のラストのケンシロウ「チェックメイトだ。お前は命を投げ捨てるしかない」
     次週初めのケンシロウ「何故? 闘う理由がない」
     なんて言われたら、羅将ハンでなくても戸惑うわ。たまにシリアスなギャグが入るのも北斗の拳の面白さ)
  • エンヴィー
    (戸愚呂兄系悪役。つまり卑劣な外道。ボンズ版鋼の錬金術師のエンヴィーの方が好き。派手なやられっぷりは二作目の方が好き。あの時のマスタング鬼ですがな。
     やはりボンズ版の方が業が深くてキャラに深みが出ていて好き。声も山口眞弓さんのが外道感が出ていて演技がすごかった。終盤で主人公のエドワードを○し○しているし。
     その直前の、エンヴィーがマスタングに化けた時に、エドに一番殴りやすい顔だって言われて全力で殴られた時は爆笑した。全ての変化を解除した素顔がホーエンハイム似だっていうのも業が深い)
  • フランク・アーチャー大佐
    (『君は蓄音機か?』などの名言、迷言を数多く残した愛すべき敵キャラ。
     終盤の最初の方で体半分吹っ飛ばされてもサイボーグ化して再登場し、さらにはっちゃけてくれた勇者。
     何年経ってもアチャー大佐の事は忘れないよ、わたし。USJの鋼の錬金術師アトラクションにまで出ていたらしいし)
  • ザエルアポロ・グランツ
    (『今、絶望したか?』
     オクターバ・エスパーダのマッドサイエンティスト。アランカル編だとただのイカれた科学者だなあと思っていたが、ペルニダ戦でネムが死んだ直後にマユリをなじるために聖十字騎士団編に出てきた時に正直ちょっと見直した。あのザエルアポロは亡霊か幻覚だろうけれど。

     話飛ぶけれど、再登場したグリムジョーどうなってんの……。まさかあのままナックルヴァールの『ギフト・バル』で白目むいて昏倒して間抜けに終わりなわけないよね……? 期待してるんだよGJJJには。GJもウルキオラみたいにレスレクシオン・セグンダ・エターパを使えるようになったとか期待してるんだよ?)
  • リジェ・バロ
    成程 チョコラテ・イングレスかがツボり過ぎて彼のその言葉を見るたびに爆笑するようになってしまった。最初は王悦に瞬殺されたのに、その後何度も何度も生き返って味方陣営を苦しめ続けたクインシー側のスナイパー。
     性格は理屈屋+かなりしつこい。まあ、あまり好かれそうにない性格ではある。彼は敵キャラだからあんま問題ないけど。
     それに加えて、本人はかなり真面目なつもりだけど、真顔で面白発言をするキャラ。
     とにかく成程 チョコラテ・イングレスかのコラがツボり過ぎて忘れられないキャラクターになってしまった)
  • ラウ・ル・クルーゼ
    言ってる事はおおむね正しい。が、正論を振りかざしてすることが全ての世界の破滅なのでタチが悪い。
     大まかな種別はフロスト兄弟と同じ(兄弟は自分たちをゴミ扱いする世界など我らが滅ぼしてやる。そして能力を正当に認めてくれる世界を我ら兄弟が作るのだ クルーゼは人の業がわたしを生み出したのだ、ならその結果をわたしを通して世界全体が受けるべきである)。
     大まかには同じなんだけど、人間として好感度高いのはフロスト兄弟の方。美学もあるし。
     クルーゼは美学もへったくれもない、とにかく世界を滅ぼさないと腹の虫がおさまらない感じ。
     しかし悪としてカリスマが大きいのはクルーゼの方。


     SEED系ガンダムの悪役の中で一番好き。悪としてブレない所が。
     そして誤解されやすいけれど、クルーゼはコーディネーターではなくナチュラルなのがすごい。ナチュラルでプロヴィデンスの全方位攻撃を完璧に使いこなしているのは凄まじい。理由はちゃんとあるけれど。
     言ってる事は正論なんだけど、結局自分の怨念を正当化するためのプロセスでしかないっていう。いや通常ならかなり哀れで同情を誘う境遇なんだけどね。クルーゼ。というかフラガ家の業が深すぎるわ。そりゃクルーゼみたいなのが出るのは時間の問題だったね。
     やっぱブレない悪は物語を盛り上げるのに必須だね。戦闘がある物語だと特に:ガンダムSEED)
  • パプティマス・シロッコ
    (木星帰りの非常に、そして非情にクレバーな悪役。やはり最終的にはぶっ飛ばしたくなるタイプの人間だが、人間としてのレベルの高さは評価せざるを得ない。
     彼は多方面で天才と言える面を見せている。
     彼が作る社会というのを一度見て見たかった気がしないでもない。


     あと、自分のMSとしてジ・Oを敢えて選ぶ所がまたセンスの高さを感じる。:Zガンダム)
  • 鉄仮面
    (仮面という事で、表情が見えない事からボスとしての不気味さが際立っていたラスボス。
     しかも脳波コントロールできる:ガンダムF91)
  • 沢村竜平
    (この世に誰も味方なんていない。信じられるのは自分だけ、誰かを信じたとしても裏切られるのは必至。自分の力だけが全てが信念の元プロボクサー。
     悪役として非常に優秀。一歩との対戦は読んでて戦慄した。愛を知らずに育つとこうなるという良い例。明らかにスペックとしての強さは宮田より強いわ彼:はじめの一歩)
  • 悠久山安慈
    (悪役というにはふさわしくない深い慈愛の心を持ったお坊さん。廃仏毀釈の流れでひどい目に遭った故、破戒僧と化す。
     二重の極みの練習は現実でした人、牙突並に多いと思います。わたしもやったし。
     正直、十本刀で宇水より圧倒的に強いと思う。破壊の奥義・二重の極みの前には盲剣なんてあってもなくても同じだからなあ。むしろ二重の極みの破壊の波動で盲剣の調子完全に狂わせることできそう。飛天御剣流・龍鳴閃みたいに。
     天剣の瀬田宗次郎とは相性がかなり悪いと思うけど、極み遠当てがある以上宗次郎の一方的優位にはなりえない。
     とゆーかこの和尚さん相手だと、注意して戦わないと二重の極み一発目でこちらの剣や刀等の武器を粉砕されて丸腰で戦わないといけなくなるから、格闘技以外では迂闊に攻撃すらできないっていう恐ろしさ。


     むしろ銃使いと一番相性が良いと思う、和尚は。
     横隔膜からも二重の極みの波動を全方位に出せるのだから(るろ剣完全版)、とりあえず出しておけば銃弾も銃身も戦闘開始直後に遠い距離からでも一瞬で木端微塵にできる。銃使いは完全に銃を封印されたようなものだ、安慈和尚の前では)
  • ロベルト(アドルフ・ラインハルト)
    (滅茶苦茶いやらしい、卑しい顔をした敵役。浦沢さんこういう特徴をよく捉えた顔描くの得意だよな~。尊敬するわマジで。
     何度もやられて死んだと思われてもまた出てくるしぶとい野郎。――――とは言っても特殊能力とか不老不死とかじゃなく、単純に悪運が強いだけである。
     最後はルンゲ警部と血みどろの死闘を演じ、彼の首を絞める所まで行ったが、勝利を確信したその隙を突かれルンゲに腸を銃でぶち抜かれた部分に拳を腸に直接入れられて内蔵爆砕されてとうとう死亡。
     ――――と思いきや、ルンゲに腸を完全に爆砕されてもまだしつこく生きてて、ヨハンとテンマの所まで爆砕された腹のまま歩いてきてボナパルタを銃殺してようやくこときれた。なんちゅー生命力だ。


     同じ511キンダーハイム出身のグリマーさんと出会っていれば、殺し屋にならずにまっとうな人生送れただろうにね。
     グリマーとロベルト、同じ強化人間でこうも善悪に分かれるとは。:MONSTER)
  • ヘルパート
    (ライカンスロープを通り越して、ドッペルゲンガーな能力を駆使する暗殺者のドラゴン(人型だが人間ではない)。いい感じに絶望を振りまき、緊張感をもたらしてくれた敵役。
     一番気に入ったのは、知能がとても高い所。魔術士っぽいヤクザの
    「人間は意思疎通に失敗すると攻撃的になるんだよ。覚えとけ」
     と、それを言われた直後のレッドドラゴン・ヘルパートの
    「――歴史のない種族は野蛮だな」
     には両方とも目からうろこが落ちた。そういやその通りだわ。
     その後、何度か彼ら二人は交戦し、最終的に覚醒しまくって五感が人間の領域を超えたヤクザをもってしても勝利できず、相討ちにしかもっていけなかった強敵:魔術士オーフェン はぐれ旅)
  • 月島秀九郎
    (能力含めてギャグ度の高い敵役。過去改変のしおりを存在そのものに挟みくさびを打つ特殊能力者。すでに起こった事実すら、後から改変できる強力な能力。分かりやすく言うと、『世にも奇妙な物語』とか『日本昔話的な太古の怪談』をひとりで再現できてしまう能力。もっとぶっちゃけて言うと公式コラージュ能力。
     身なりはひょろっとした優男。性格は物腰柔らか。しかし真顔のままギャグを撃ち放つ油断できないシリアスな笑いを提供する男。そりゃチャン一も月島さんの能力の前には号泣するわ。
     この能力により、はるかに高い霊力を誇る者相手でも互角以上に戦える逸材。
     正直、彼の能力は古神道の八百万の神々の多次元同時存在の特殊能力に通じるものがある。
     そして何より過去改変の能力がコラージュ的に爆笑もの。ブリーチの今の人気も月島さんのおかげである:BLEACH)
  • 伊坂(ピーコックアンデッド)
    (正直ラスボスでいいんじゃない? って思うくらいにボスの風格があるカテゴリーJのピーコックアンデッド。人間変身している時はクレバーな大人。
     人間変身している時ですら、容赦なく空を飛んだり炎をぼんぼん出したり圧倒的に強い伊坂。
     こんなに強い彼でJって、QとKはどこまで強いんだよって思わされた。
     仮面ライダー剣世界のアンデッドの意味は、体が腐っているとかそういう意味はなく、ただ単に寿命外しを行っていて永遠に死なない状態を表すだけだと解釈しています。
     ダディヤーナザァンをもずく風呂づけにしたりもした。
     自ら戦う時は天狗のように羽を自分の周りに漂わせ、その羽で相手を囲み全方位攻撃を行い敵を圧倒する。そりゃ強いわ。
     その孔雀の羽の全方位攻撃で何度も橘さんを戦闘不能に追い込むが、そのままとどめを刺す事はせず、そこから自分の配下として橘さんを育成しようとする。ここが他の悪役とは一味違うところ。目先の勝利におぼれず、はるか先を見据えた行動である。
     敵である伊坂の、その先を見据えた行動の一環として生まれたのが仮面ライダーレンゲルのライダーシステムである。
     ――で、倒した橘さんを自分の配下に誘い込むのに邪魔だと感じた橘さんの恋人の小夜子を殺害。
     これが伊坂にとっては完全に裏目に出る。恋人を殺された怒りでタガが外れた橘さんは再びひとりで伊坂に立ち向かい、恋人の名前を叫びながら彼を倒す。
     この時の橘さんの戦い方も格好良い。逆上しての特攻ではなく、タイミングよくバックステップすることで孔雀の羽の全方位攻撃を直線状に誘導することで一気に伊坂の羽ミサイルを攻略する冷静さは感心した。
     本当ラスボスの風格が漂っていたキャラでした。:仮面ライダー剣)
  • 矢沢(カプリコーンアンデッド)
    (フォーウ! の奇声が印象強い上級アンデッド。人間変身している時の彼はDQNそのもの。アロハシャツ愛用。
     登場時のフォーウ! っぷりで話題をさらっていった面白キャラだが、策が破れた後はあっさりブレイドに敗北し、封印されてしまう。
     伊坂に比べると小物感は否めないけど、キャラとしてはとても面白かった。
     この矢沢役のおにーちゃんとレイザーラモンHGは同じ芸能事務所らしく、フォーウ! 持ちネタの共通点も同じ芸能事務所だからという理由みたい。:仮面ライダー剣)
  • 金居(ギラファアンデッド)
    (伊坂とはまた違うクレバーさを持つカテゴリーKのクワガタの上級アンデッド。人間変身している時は、彼の性格通り知的なおにーちゃん。バトルファイトがイカサマだといち早く気づいた頭の回転の速さを持つ。
     しかし本性には狡猾さと残虐さを持ち、ラスト間近のボスとしてふさわしい悪役である。
     だが、彼の望みは自分の種族が地球での支配者となる事(クワガタの星)なので、願いまで邪悪かというとそうでもない。至極まっとうな願いである。
     ラストの橘さんの捨て身の特攻の前に戸惑い、橘さんと共に崖から落ちて海に消えて封印される事となる。:仮面ライダー剣)
  • 石動雷十太
    (るろうに剣心って、ちょくちょく序盤にラスボスクラスの敵出てる漫画だと思うんです。つまりインフレがない。斎藤一と鵜堂刃衛は誰もが納得の強さだと思うのですが、雷十太も意外と十本刀クラスの力あると思うんです。わたし。
     精神に脆い所があるのが明確な弱点だけど、それは人生経験で克服できるからね。一皮剥ければ本当の強者になれる。
     だって飯綱が使えるんだよ彼? 金属の棒一本で完全飛び道具撃ちだせるって並の才能ではない。
     サムライチャンプルーでだって、ラスボスの鬼のような強さの剣客だけが飯綱使ってたし。
     あと、何気に緋村剣心より清廉潔白に不殺を貫いちゃってるお茶目な石動雷十太。:るろうに剣心)
  • 阿武隈四入道
    (いや、ただのやられ役のゲス4人組なんですが……妙に印象に残る。蒼紫に瞬殺されたのもポイントだし、お坊さんの格好なのになまぐさどころじゃない腐れっぷりが妙に印象に残る。
     他の作品で(○これとか)『阿武隈』と出ただけでも四入道としか浮かばなくなってしまった。:るろうに剣心)
  • 魔人アイゼル
    (潔い男。正真正銘のクズが半数を超えている魔人勢(特にケイブリスとメディウサとレッドアイの3人)において、珍しく顔も良く(男から見てもすさまじいイケメン)性格も良い男。立場上、やはり主人公たちとは敵対はするが。
     正直死んでほしくないなぁといった感じ。とどめは刺されてないんだし使徒が命を賭けて延命処置施したんだし。再登場しなくても生き続けては欲しい。というかランスクエストで精神体で出てたけど。殺すには惜しい武人&麗人。
     というか、アイゼルの倒し方においては主人公側が完全に鬼畜である。卑怯の極み! どっちが悪役か分からない状態にまでプライドを捨ててやっと退けられるほどの強さ。


     彼の明確な欠点と言えば、使徒として他人を配下に置いた際、彼女らの服装を『○っぱい丸出しコスチューム』にすること。
     エロゲーだからねー仕方ないねー。そーゆー無理矢理につけたエロ要素さえないと完全に少年漫画のラスボスだからねー。


     はっきり言って、アイゼルには最終作品のランス10で完全復活して味方側として参戦して欲しいというのは希望、要望。
     彼、03での流れから魔想志津香とくっついても良さそうな気がするんだけどね。どうせランスは最終的にはシィルを妻に選ぶのは見え見えだし。:ランス03)
  • 魔人ジーク
    (容姿は宇宙人そのもの。紳士的だがアホ。
     能力の凶悪さがアホ加減でマイルドになっており、総合的にはとても良いキャラ。
     なんにでも変身できる能力というだけでも凶悪なのに、その上他人の心を読む超能力まで持ち合わせている。
     相手の恐怖の対象を読心術で読み取って即変身して勝負をつけようとしたら、それを逆手に取られて相手がその時連想してた毛虫に変身してしまう。
     そしてすさかずプチられて彼の人生エンド。ち~ん。


     その上アベルトに自分の魔血魂を上書きまでされてしまったので、魔人復活の可能性すら絶たれて完璧にあの世行き。惜しいギャグキャラを失くした。:ランス6)
  • うちはマダラ
    (千手柱間ァ大好きおじいちゃん。クレイジーサイコホモって言葉、彼で初めて知った。
     柱間(注:柱間も男です)が関わらない時は正統派ラスボスなのだが、柱間のにおいを察知した時点で即
    「柱間ァ……!(フルフルニィ……!)」
     と嬉しさと恋心のあまりけいれんしながら笑顔になるハッスルラブラブ男。
     柱間が側にいるだけで本当に幸せそうで、別にわたしBL趣味じゃないのに、アンタらふたり末永く幸せにフルフルニィしてくれ! って思ってしまう恐ろしさ。


     うちは一族の『大きく深い愛を制御できずに暴走してしまう』特質をこれでもかと視聴者に見せつけてくれた逸材。
     フルフルニィしてしまうくらいの愛を制御さえできれば、味方側になっただろうに。
     さすがの千手扉間(卑劣様)も彼には恐れをなした。複数の意味で:NARUTO)
  • キルゲ・オピー
    (キルゲ・オピーがオサレ用語のデパートだという情報(ダーテン)は来ていた。:BLEACH)
  • クロロ・ルシルフル
    (幻影旅団のリーダー。残虐非道かと思えば仲間に対しては涙を流したり情が深いように見える。
     一見どんな男なんだこりゃと混乱する人も多いと思う。作中のゴン&キルアも捕まった時に実際クロロに対して混乱してたし。
    『動機の言語化か……あまり好きじゃないしな』のところ。
     けれど、彼は喜怒哀楽がない有機物でできたコンピューターだと判断すると全て合点がいく。
     クロロは絶対に『うひょー!』とか『どひゃー!』みたいな顔しない。
     これについてはわたしの2016年6月13日の雑記で書いてますので、興味があればそちらもお読みください。
     はっきり言って、クロロ=ルシルフル、この男の心理的挙動は人間の挙動ではない。ロボットの挙動だ。
     他人どころか自分自身の死についても、電化製品が壊れたと同等としか見なしていない。だからこそ何の良心の呵責もなしに大量虐殺できるし、センリツがクロロの心の旋律を読んだ時に発狂しそうになったのだ。
     そして、そう考えると、天空闘技場でのヒソカとの戦いでも、1対1の約束を破って旅団(+イルミの針)共闘でヒソカひとりをリンチしたことについても納得できる。
     無駄に怪我をするから合理的でないと機械的に判断して平気で破ったのだ。
     クロロという名のただのロボットが約束とか義理とか人情とか理解できるわけがない。
     そしてウンコハンターヒソカが誕生し、ウンコルトピとシャルナークが最初の犠牲者となる……。
     クロロもヒソカにウンコキルされる運命。:HUNTER X HUNTER)
  • ザビーネ・シャル
    (「感情を処理できない人類は、ゴミだと教えたはずだがな……」
     かなりの冴えた名言を繰り出したクレバーな男。
     2ch、まとめサイト、アフィ、twitter他SNSのせいで荒れた民度の低い今のネット上で、この言葉を刻まなければいけない人が多すぎる。:機動戦士ガンダムF91)
  • アザリー・ケットシー
    (え~……、特にオーフェンにとっては敵とは認識するわけがない彼女なのですが、オーフェン以外の多くの登場人物にとっては、本編でもギャグ編である無謀編(プレ編)ですら敵と認識するしかない厄介な女である。
     できるだけ短くまとめていうなら、
     【育ちも性格も悪く、ヤリマンそのものの言動をする女】
     もっとまとめていうと、ビッチの一言。
     ややきれいに言い直すと、傾国の美女。
     傾国の美女は敵でも味方でも厄介なため、近寄らない事だけが大正解である。
     しかし仕事は常人の倍以上できるから、無下に切れないというのが厄介な女。
     でも、仕事はできる女だけれど、それ以上に厄介事も持ち込んでくる女。


     なまじ暴力を振るう実力(無意味にふるわれる破壊光線)とサイキック能力(精神操作系のESP)と悪知恵だけはあるもんだから、周りにいる人(特に学生時代の恋路を邪魔され続けたハーティアや、イールギット、イザベラ他)はたまったもんじゃない。
     たいていの事は気にしないコルゴンですら、アザリーに対しては、
     『どっちに転んでも、あの女は誰にとっても脅威にしかならない……厄介な女だ。死んだ後でまで、幽霊になってまでちょっかいをかけてくる。世界全体に対して』
     というニュアンスの言葉を吐き捨てている。
     それほどの性格地雷な女。
     レティシャもヒステリーで性格地雷な女だけど、そのティッシですら
    「胸がムカムカしてきた。消えて。二度と姿を現さないで」
     と、物語の最終章で吐き捨てる程。
     常識的に考えて、こんなクソ女は自分の人生を捨ててまで助けようとする方がおかしい。
     キリランシェロもオーフェンも頭がおかしい。
     頭というか女の見方がおかしい。鳥の赤ちゃんみたく刷り込み効果か? それともだめんず好き女の性別逆バージョンか?
     なんで手の込んだ仕掛けで生首のフリをしてこちらを驚かして笑ってるようなアホ女を好きになれるの?
     2部最終章で、ハーティアみたいに久しぶりに顔を見せた彼女に対して殴りかかる方が、まだ精神が普通である。


     だって、アザリーのせいでコミクロンが死んだんだもん。
     アザリーがハーティアとコルゴンの親友であるコミクロンを殺害した殺人犯なのだから。


     2020年版アニメオーフェンで、それが忠実に描かれている。
     映像でアレを見た視聴者は、
    『こんな師匠殺しのクソ女を助ける事によって得られるものと、5年以上払い続けた犠牲の大きさが全く釣り合わない』
     と感想を持つことだろう。
     作中キャラでも、特にウィノナや屈指の賢さを持つレッドドラゴン・ヘルパートは同じ感想を持つことだろう。
     あまりにも客観性がなく、理性に欠ける行動だ、と。


     1部クリーオウといい、アザリーといい、レティシャといい、なんで秋田の小説には性格地雷の女しかいないの? という疑問をもっとも抱かせてくれる逸材。いやアホ材。
     秋田よしのぶさんかさだのぶさんか忘れたけど――――
     ――――あなた青春時代にどんなクソ女にとっ捕まったの?
     絶対自分の恋愛のひどい思い出を元に彼女のキャラクター造形したでしょ? アザリーを。
     :魔術士オーフェン はぐれ旅)
  • 番外編:
    型月信者(この欄に書いたけど決して好きではない)
    (彼らの行動を観察していると、正直フーリガンにしか見えない。
     あまりにも攻撃性、精神侵略性(お前もFATEに染まって型月を崇めるべきだ。そうでない人は非人だ)が高いため、近づかないのが一番。彼らもさすがにまだ認識していないものにまで因果を超えて超遠当てはできないので、彼らに認識されないことが一番平和な道である。
好きな主役or脇役
(大体潔い男に惚れてる)
  • 美しい魔闘家鈴木(強い妖戦士田中)
    (最初は自分の強さの性質が特殊であることに気づかず見誤ったクレイジーピエロだったのに、物語が進むにつれ色々と新鮮で面白い面を見せてくれた良いキャラクター。
     最終的にS級妖怪となり、暗黒武術会で蔵馬と桑原を助けた元々のクリエイターとしての能力も合わせて、あの後魔界と人間界と股にかけて相当活躍したに違いない。
     アニメでの鈴木の声もすごい良い声でさらに良かった:幽☆遊☆白書)
  • 新津覚之進(比古清十郎)
    (多くの人は比古清十郎のような無類の強さを誇る剣術家としての彼の方に憧れを抱くと思います。
     けれど、わたしは人間嫌いの芸術家で仙人のように山奥で孤独に芸術に打ち込む新津覚之進の方がずっと大好き。
     それは、武術より芸術の方が人として尊ぶべきであるというわたし個人の信念から来るもの。
     彼には、あの後も新津覚之進として芸術的活躍をしていただきたい。本人も剣より芸術の方が興味あるみたいだし。
     『春は夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪 それで酒は十分美味い』は本当良い言葉。:るろうに剣心)
  • ビルギット=ピリヨ
    (現実味のある、等身大の人間味のある良い兄ちゃん。人間だけを殺す機械をひとりで止めようとしてなます斬りにされてしまったのが惜しまれる:機動戦士ガンダムF91)
  • 千手扉間
    愛すべき卑劣。彼のような男が、本物の天才。偉人八百万の神々一の賢者である天津日高日子波限建鵜草葺不合命に通じるほどの、生き物の感情を無視することのない、真の合理性を展開する真に賢い男。こういう男はただ強いだけの男よりもかなりすさまじく貴重な良人材。自分の欲や感情に流されずに事を実行する、皆の未来のために率先して自分が泥をかぶる聖人君子。
     譲れない、大切な人を守るためには非情になる事もできる、むしろ大事な人を守るための非情さ(敵の捕虜を用いた穢土転生によるゾンビ爆弾乱舞(戦闘における理想の勝利は、味方はそもそも実際には戦闘をせず、敵同士が争い勝手に全滅する事ゆえに、捕虜を人間爆弾にして敵陣にわざと帰還させて、皆が集まった瞬間に全員巻き込んで爆破)や、後世のためなら自分自分をも捨て駒にして未来の人材を生かすなど)故、国のトップとしては兄の千手柱間よりも何倍も適性が高い。正直、うちは一族に対する対処の仕方も彼のやり方がベストとは言わないけれど、ベターだったと思うよ。……いややっぱあれがベストアンサーだろ! アレ以外にどーせーちゅ~んだあんな愛を制御しようとしないサスケメイクスレボリューション一族。


     扉間さん大人の対応しすぎです。老害とかそんなヤジ気にせずにあなたのような人こそホントもっとでしゃばってください。
     血の才能がものをいうNARUTOの世界観において、血継限界とか生まれつきの才能とか知ったこっちゃない汎用的高能力(扉間の術は、修得さえすれば血縁、一族などの制限なしに誰でも使う事が出来る)を発揮しまくる、情けもある稀代の天才なんだから:NARUTO)
  • ヤナック
    (髭を生やしてターバンを巻いた、三枚目の魔法使い。エロくて不真面目だが彼のかしこさは本物であり、ここぞという時は決める。古代エスターク人末裔のムーアとの魔法勝負は印象強い。正直彼はパーティーの中の清涼剤だと思う:ドラゴンクエスト勇者アベル伝説)
  • アウグスト
    (正論の塊のような男。要するに話聞いてて腹が立つ男! でも言ってることは極めて正しいので、感情で逆らう気が起きない限りぐうの音も出ないという。
     言うことは正しいし、ストーリー上決め手になったことも多い(最終的にペガサスナイトのミーシャが捕虜の状態を不服としての自害もグランベル帝国の傭兵もやめる決め手になったのは、アウグストの説教なのは間違いない)。が、軍師としての采配には疑問が残る面もある。18章も20章もだけど、特に24章の分散作戦、あれいい加減にしろよ分散軍師! 後の加賀作品のティアリングサーガにもオイゲンという分散軍師が出てくるという伝統になりかかりっぷり。
     縛りなしプレイなら良いアクセントだけど、ノーリセット、リーフが倒れたら一番最初の章からでやってる場合はこの分散軍師の作戦は致命的になる。:ファイアーエムブレム トラキア776)
  • ヴォルグ・ザンギエフ
    (極めて良い子な男前ロシア人。心も綺麗で禍々しい感じが一切なく、本当に好感が持てる男。
     しかし幸運には恵まれることが少ない人生で、幼少期からロシアの極寒の中で、日本というアウェイで、そしてアメリカという試練の地で苦渋を飲まされ続けてきた。挙句の果てに、急遽組まれたトゥーバッドさんとの世界戦で自分だけろくなトレーニング調整もできずにぶっつけ本番させられる。おまけにトゥーバッドさん側の陣営が審判買収までしてヴォルグを不利に追い込む。
     そんな辛い人生でもグレることなく、綺麗な心のままで世界一のボクサーになったのは本当に嬉しい:はじめの一歩)
  • デビッド・イーグル
    (正直イーグル戦はホーク戦に比べると地味だと思う人が多いと思うけれど、わたしはこういう優等生キャラは大好物なので、わたしはヴォルグに次いでゴールデンイーグルも好き。
     ヴォルグの世界戦でも彼が観戦客として出てきたのは嬉しいハプニングだった。まさかトゥーバッドさんの親友とは。:はじめの一歩)
  • 綾戸
    わたしの大好物である、十二単美人の大和撫子しかし幽霊
     自分の屋敷に通ってくれる男に恋をしたが、いつしか男がすっかり顔を見せなくなってしまい、寂しさと思い悩みから若くして病死してしまう。おそらく享年は20歳手前か20代前半。
     それでも、死んだ後も男を思い続け、幽霊の状態でも彼を待ち続ける。が、4巻での伊賀ずきんとの会話で最終的にはふっきれた。:伊賀ずきん)
  • 日番谷冬獅郎
    (かなり女性受けしそうなデザインの護廷十三隊十番隊隊長。
     本来なら幽白の飛影や蔵馬みたく時には主人公よりも活躍しちゃいそうなポジションなのだが、『強い言葉』を使いすぎるため、オサレが支配するBLEACH世界ではかませになってしまうことが多い苦労人。あまりのかませっぷりに、ネット上では冬獅郎(とうしろー)をアナグラムした素人というあだ名も使われる場合がある。
     なんかもー可哀想通り越してかわいく思えてきちゃったのでなんか好き。彼の苦労っぷりが。強い言葉吐かない状態での剣術勝負なら、マユリ隊長を数秒で斬り伏せ圧勝したくらいに強いのにね。あの時彼ゾンビだったけど。
     余談だけど、最近は彼より平子の方がかませとして輝いてきている。平子仮面かぶれよクインシー特攻あるんだから:BLEACH)
  • ハインリッヒ・ルンゲ警部
    (捜査の方法が容疑者になりきって道筋をたどるという、ユニークな手法を使うけどツラはコワモテでハゲかかってるドイツ人。あと鷲鼻。
     記憶力がすば抜けているが、飛び抜けて有能かというとそうでもない。ずっとテンマが犯人だと思い続けてあの絵本読んで改心して最後の戦いの舞台ルーエンハイムでやっと謝罪だもんね。まあ今回はルンゲが死と滅びと危険を食事とするMONSTERヨハン――最終話を見るに、MONSTERというより自分に女装させて過ごさせた上に母に捨てられた、愛に不信を抱くことになってしまった衝撃が抜けきらない虚無主義の窮鼠にしか見えなかった。彼は。むしろニナの方も十分MONSTERの素質はあるというか、物語を紐解いていくとニナの方がMONSTERじゃないのとか思ったりも。511キンダーハイムに行ってたのはヨハンじゃなくニナの方だし。あの母が捨てたのはヨハンではなくニナ――になりきるのが無理があっただけか。
     無愛想なんだけど、どこか面白いルンゲ警部。:MONSTER)
  • ヴォルフガング・グリマー(超人シュタイナー)
    (511キンダーハイムでの非人道的兵士育成訓練の被害者。その結果、超人シュタイナーという人格と人間の限界を超えた能力を新たに生み出す事となる。
     終盤のルーエンハイムで自分を強化兵士にしたフランツ・ボナパルタ(クラウス・ポッペ)に叫んだ
    『人間は、食事をうまいと思わなければならない。(中略)人間は――しなければならない!』
     の言葉は、生き物の喜怒哀楽の基本を再確認させるという意味でハッとさせられた。511キンダーハイムでボナパルタに普通の喜怒哀楽を全部ぶち壊されて強化兵士としての要素を埋め込まれた彼だからこそ重みがある。大まかに言うと、緋村剣心との戦いで喜怒哀楽の封印を解かれる前の瀬田宗次郎と同じカテゴリーの人間。
     感情を封印されたアンタが、実は一番感情豊かだよ。:MONSTER)
  • サモアペット博士
    (彼のような突き抜けたアホは大好き。:魔術士オーフェン 無謀編)
  • ルー・ルカ
    (良いお姉さんキャラ。適度にエロいし。
     それに、落ち込んだ時に甘やかすのではなく叱咤激励して立ち上がらせるのも良い女として見える良いポイント。
     作中でもあったように、恋の駆け引きを彼女とすると面白そうである。手強いから。
     それにしても、女で176cmはでかい。完全にモデル体型。:機動戦士ガンダムZZ)
  • キサラ=コプリ
    (タキシードに身を包んだ女でパンツルックなので、当然ミニスカートの女よりは色気は抑えられている。
     だが、妙な色気を醸し出している女。
     おそらくいじらしい部分と不幸部分がその妙な部分の原因だろう。
     不幸な女を見ると、助けてあげなければと良心が騒ぎ始めて胸が痛くなるのが彼女にひかれる原因だと自己診断。
     非常にかいがいしく、やはり振る舞い全般がいじらしいので男としてはそそる女。極端な不幸属性さえなければなー。


     キサラの場合は、ランスに惚れるのは仕方がない。というか自然ですらある。800万Gold(地球で言うなら8億円?)の不当に背負わされた不幸なキサラ自身の借金を50万Goldにまでまけた上で返してくれて晴れて自由の身にしてくれたんだから、恩を感じるなという方が無理である。
     ランスに関わって幸せになったという、かなり珍しいパターンのキャラクター。


     ランスクエストでは4.1、4.2の頃に比べて目力が減ったせいで(わたし的に)魅力が半減。それでもランスクエストでは不幸状態からは脱出できたようで良かった。:ランス4.1、4.2、鬼畜王、ランスクエスト)
  • コミクロン
    (本編では1巻目で即死した惜しいギャグキャラ。治癒魔術のエキスパートなのにトチ狂ったアザリー相手に前線で戦うから……。トチ狂ってない状態でもいつも狂ってる上にはた迷惑な女なのにアザリーは。


     番外編ではボ……ボ……ボルチンくんと見紛うほどの暴走っぷりを見せつけてくれる美味しいキャラ。
     ナイトノッカーコルゴンと会話をしている時が彼らの真骨頂。コミクロンもコルゴンもボケなので、ボケ2乗で収拾がつかなくなる。
     チャイルドマンですら、まずはこの二人が黙らないとまともな話をするのは不可能だなと白旗を上げていたらしい。:魔術師オーフェン無謀編)


     個人的に違和感でたのは、コミックウォーカーでの漫画でのコミクロンの他人行儀。
     あの時なら5年後だろうがコミクロンはデリカシーもなく無遠慮に振る舞っただろう。ボ……ボ……ボルチンくんのように。
    「よう、後輩久しぶりだな! 牙の塔を抜け出して5年もどこをほっつき歩いていた?
     横暴な姉共に嫌気が差して外の世界の女をナンパでもしたくなったか?
     ――いや、違うな。
     お前は俺様の天才発明家っぷりに恐れをなして、外の世界で俺から離れて違う天才になろうと5年もあがいてきたのだろう?
     あぁ、みなまで言うな。わかっている。それも凡人には無理からぬことだ。
     この俺のおさげ様が全ての真実を告げてくれているからな! ふっふっふっ!
     貴様はオレのサポートに徹していろ! 俺の天才的魔術で全てを終わらせてやる。
     こういう仕事は、遺族から先に処分すればうるさくないのだ。物理法則だ。
     あぁ、アザリーには元々そういうのはいな――いやティッシがいるか。あのお前の芋食ってオナラぶーぶー横暴姉その2は俺でも始末できん。むう、困った。
     いや嘘だが。俺は実は外宇宙の星のおさげの王子様だから無敵だ!」

    「いや、あのな。コミクロン? ちゅーかお前5年経っても全く変わってねぇな……会話成立させづらいとことか」
    「お前はだいぶ変わり果てたなキリランシェロ! 特に目つき!
     お前牙の塔脱走する前は婦女子キラーな朴訥な目つきしてやがってめっちゃ気に入らなかったのに今のそれはなんだ? スネに傷を負っているとしか思えない尖り目っぷり。もう雰囲気そのものが貧乏だぞキリランシェロ!」

    「いや、だからさ。おい、ちょっと待てって婦女子キラーってなんだお前。ていうかちょっと待て5年ぶりなんだしマジでお前ちょっとまともな会話をだな――」
    「ふっふっ!
     やはり凡人が無理に天才になろうとすると、今のお前みたいな悲惨なイメチェンを遂げてしまうんだろうなぁ。あぁ~かなしぃかなしぃ儚くトガリ目カナシぃハゲ。

    「いや、おい! ハゲは関係ねぇだろ。俺の頭のどこ見てハゲいってんだコミクロン」
    「しかもファッションがオタクそのものだし。なんだその黒ジャンパーにジーンズに指抜きグローブ? キリランシェロにファッションセンスのかけらもないのは牙の塔時代からよぉ~く分かっていたがな。お前にあるのは戦闘のセンスだけだもんな! 人を殴るセンスだけが人一倍って、平和な時代だとな~んの役にも立たんぞふっふっふっ!
     もうついでにリュック背負って人気のキャラグッズ同人即売会で買って来いキリランシェロ! お金渡すから俺の分のエロ同人誌も買ってきてくれよ! 先輩後輩の仲だろ!?
     ハーティアはほとんど変わってなかったのにお前は荒んでるなぁ。ふっふっふっ!」

    「マジで会話ができねぇ……なんだか福ダヌキがひとり増えやがったような感覚だ……。
     ていうかお前5年で前衛タイプに変わったのか? そうじゃねぇだろ。
     お前の得意分野は治療で、前線に出るのはオレやコルゴンだったと思ったんだがな……」
    「あとお前の横暴姉もな」

    「あぁ……まぁな。ていうかコルゴンはアザリー討伐隊にいないのか? コルゴンがいれば、今のアザリー相手でもタイマンでも勝てそうなものなのに……。
     またフラフラ東部にでも行ってるのか?」
    「――あぁ、助手の事か。助手はチャイルドマン先生が討伐帯組む時にちゃんと塔にいたのだが、気が乗らんといって志願しなかった。
     先生もあの時は変だったな?
     助手に対して、
     『お前はアザリー討伐隊に参加しない方がいい。私がトトカンタの知人に教えてもらった格言にも――』

     って助手をアザリー討伐から遠ざけるそぶりを見せていたし……。
     何だったんだろうな、アレは? 天才の俺には凡人の考えることは時々わからん……。
     だが、珍しく思い悩んでいた顔していたから、天才の俺様はデリカシーを発揮して深くは突っ込まなかったがな」

    「思い悩んでいたって……コルゴンはいつも仏頂面で思い悩んでいるような顔してんだろ。
     それとも5年で表情豊かになったのかコルゴン?」
    「はっはっ! 助手は5年経っても助手だ! 助手が表情豊かになったらそれはそれで怖いぞ。ホラーだぞ。
     お前がピアノを弾くくらい世界滅亡の危機だと俺は信じて疑っていない!」

    「うるせえよコミクロン! お前は俺が塔でピアノの練習してるとこ見てただろ」

  • 団長の手刀を見逃さなかった人
    (ヨークシン編であっけなく死んだ惜しい面白い脇役。
     会議ではクラピカにゼノやシルバとすら十分やりあえそうなほどの強者と(実際どうだったかはともかく)認識され、団長の手刀をも見逃さず、幻影旅団団長クロロとサシでやりあった強者。


     彼が生き残っていたら、そして仮に幻影旅団に入っていたとしたら上位に食い込んでいたと思う。フェイタンやフィンクスより強いんじゃないかな手刀を見逃さなかった人。
     間違ってもあの描写は雑魚の強さじゃない。
     ただまあ、生き延びて再登場しても敵として再会の可能性が大きかったと思うけれど。間違いなく悪よりだしこの人。:HUNTER X HUNTER)

  • ノワール
    (かわいさだけでわたしの心を揺らした脇役。
     しかしわたしネプテューヌシリーズのゲーム一度もやったことないですごめんなさい!!!
     第一作目では、彼女本気でネプテューヌを殺そうとしてたんだっけ? ノワールとブランとベールの3人がかりでネプテューヌを殺しにかかって、ネプテューヌが天空から地上に叩きつけられて記憶が吹っ飛んだ所から、第一作目の物語が始まると。
     四人のゲーム機を擬人化したキャラが、ネット上の匿名掲示板で無責任に行われるハード論争(このゲーム機の方がシェアNo.1だとかなんとかいうくだらない争い――普通にキミ自身が欲しいゲーム買って楽しんでりゃいいだけじゃん。余計な争いをなぜする必要があるの?)になぞらえて四人とも互いに本気で殺しあっていたと聞いた。
     シリーズを重ねるごとに主役の4キャラの馴れ合い色が色濃くなっていったと聞いています。
     あと、有性生殖で生まれてないんだよね彼女ら4人? 発狂する前のマジェコンヌから日本神話のイザナギの神産みみたいな感じで産霊で生まれたと聞いた。
     まぁ神なら有性生殖より産霊での増殖だよねっていうのは、日本神話好きなわたしからしたら超→ナットク!
     というかシリーズ一作一作ごとに並行世界(パラレルワールド)とも聞いた。
     いったいどれが本物の彼女なんだ……?


     彼女のグッズの方はいくつか買ったけれども。あと漫画は買って読んだ。はろーにゅーわーるどの方。
     ここまで惹かれる理由……いや~だってわたしが出しづらい絵柄なんだもん、ネプテューヌの担当絵描きのつなこさんの絵って。
     わたしはつなこさんよりはリアル寄りの絵だし。
     わたしはこういうバランスが一番描きやすい自分の画風だから、ネプテューヌみたいな絵柄は意図的にバランス崩さないといけない。


     あと、このノワールの声が、わたしが好きなゲームの『ルミナスアーク2ウィル』のファティマを演じた人と同じ声優さんだからっていうのも大きいと思われます。自己分析すると。
     でも、ノワールの時は、ルミナスアークのファティマの時と比べて……なんというか……かわいいのですがちょっと間の抜けた声出してるなぁとは思って笑っちゃった今井さん(笑)。
     おかげでノワールの第一印象が『かわいいし凛々しさもあるけど声が間抜けな女』ってなっちゃったわたしの中ではごめんなさい。
     ファティマの時の声想像していたからさ、ギャップがすごくて。変身した時の声は大分ファティマに近づくからかっこいいんだけど。


     かわいさに反して、性格は難があるらしいですね。社交性が低いとか、他人の気持ちを汲み取らずに自分の頭の中のイメージだけで他人に接する(だからぼっち思考)とか……。上で買ったって言った漫画の方のノワールだと、嫌味すぎる感じではなく、ズレた気遣い、不器用、世話焼きが空回り、そんな感じの女と感じたので十分良いキャラだと思うんだけどゲーム本編じゃもっとトゲトゲしくて嫌味なのだろうかノワールは。シリーズの中で激震ブラックハートとVが何か評判良くない部分もあるとネットサーフィンで見つけた噂では聞いたけれど。
     同じ女神であるブランを本気で泣かせたとか。仲良くしろよー仲間なら。せめて仲良くケンカしろ。
     真面目なのは良い事なんだけど、キャラとして広がりがなかったり、ネプテューヌみたいに物語の起爆剤になる、という性格ではないため、やはり主役よりは脇役だな~という印象。
     誰かかまってくれる人がいて、初めて輝く女。


     だからですね。より正確に言うと――
     ノワールというキャラクターの外見と、演じている声優さんの演技は好き、ですね。わたしの文章を要約すると。
     最初にも言いましたがゲームやってないので……ノワールのすべてが好きとは言えないです。買う気もないし……。
     もうわたしゲームをまともにする環境パソコンしかないし……PS4買う予定ないし……統一ハード出してよお金あっても狭い日本じゃゲーム機をたくさん置く置き場がないよー!:超次元ゲイム ネプテューヌシリーズ)

思うところのあるガンダム主人公
  • カミーユ・ビダン
    (シンと並んで心が繊細で綺麗すぎた男。名前まで女みたいに綺麗という。だからこそ敵の心までも全て汲み取り、最終的にカミーユは敵である死ぬ時のシロッコの怨念までも律儀に感受してしまい――――死人に引きずられて魂の大半だけをあの世に持っていかれ、体だけ地球付近に残されて、精神崩壊を起こしてしまう。
     作中かんしゃく起こしているような場面が何度も見られるが、それはシン・アスカと同じく他人のために本気で怒ってあげているからである。
     つまり優しさからの怒り。
     それでも、1話2話で自分を取り調べ(の最中にカミーユに暴行を加えた)たMP(コロニーの警察)に対して、生身の人間相手にロボットに乗って銃撃したのは擁護できない。
     あれだけはさすがに擁護不可能な鬼畜行為だわカミーユくん……。
     
     
     クワトロ大尉(シャア・アズナブル)がある意味アムロより気に入っていた男がカミーユ。
     彼がZ最後であんな事になってしまったのをクワトロは知ってしまい、
    「希望を見いだせる、未来を託せる若者が世に出てきたのに、そんな綺麗な心の若者を周りの汚い大人が潰してしまう……ならばまず汚い大人を粛正せねばならない!」
     と、アクシズ落とし(逆襲のシャア)を決意してしまうきっかけにもなってしまう。カミーユが精神崩壊させられたと同時に、カミーユに希望を託そうとしていたシャアの希望も人類に対する失望に変わった。
     
     
     彼がニュータイプ最強だとおハゲ様は言ってますが、それはイデオン的な意味でしょ?
     つまり、愛を感じ、愛を与える能力という意味で。
     そういう意味では、アムロは(愛を与える意味での)ニュータイプ能力は最弱である。だってアムロは戦闘全振りだもんステ振りが。アムロもかなり情け深い人間なのに、でも殺気感知にしか使ってねえ。
     自分の特殊な感受性をちゃんと愛の方向に向けてあげたカミーユは、やはり優しい男だよ。友達にいたら絶対彼は親友になる。
     殺した敵の仏壇までわざわざ自分の部屋に作って毎日拝むなんて、尋常じゃない慈悲だよ。カミーユの優しい心。
    「でもね。全ての人たちと共感して理解り合える時代が来たら――、死んでいった人達にもどこかで巡り会える、そんな気がするんです」
     こんなことはニュータイプしか言わない。いやニュータイプでもアムロやハマーンやシロッコだと絶対こんなこと言わない。ジュドーなら言うかも。あ、逆襲のシャア終盤のアムロならこういう事言うか。Zまでなら言わなさそう。
     あと、Zガンダムが嫌いって人の理由が
    『あんな優しい男であるカミーユが最後あんなかわいそうな事になるから本当に嫌いだ』
     って理由なら、それはもう全力で共感せざるを得ない。
     
     
  • ジェリド・メサ
    (いや主人公ではないですけど。でも彼を見ると、Zガンダムの裏主人公的な感じがどうしてもしたので。
    「なんだ男か」
     この煽り言葉一言で歴史を大きく変えてしまった。ティターンズ消滅の根本とも言えなくもない恐ろしき男。
     大体こういうポジションの人物は主人公のいつも一つ上を行って好敵手として物語最終盤まで君臨するのがセオリーですが、彼は最初から最後までやられまくるというへっぽこっぷり。女に背後から不意打ちで襲い掛かって逆にアゴに蹴りくれらってやられるなんて醜態もさらすし。
     いやジェリドがカミーユを圧倒していた時期もちらほらあったが、悪癖の抱きつき癖でカミーユを倒す好機を逃す。


     カミーユとジェリドは互いに互いの大事な人たちを殺してしまい、もはや仲直りなんてできる段階ではない所まで決裂してしまう。
     それでもカミーユは個人的な恨みには呑まれずに戦争なんてない時代を目指そうと視野を広げるが、ジェリドは最後まで大事な人を殺された個人的な恨みをむき出しにしてカミーユに襲い掛かっていった。
     その心の視野の決定的な差なのか、終盤でジェリドは雑魚処理されるようなあっさりさで悪運尽きて死を遂げる。
       
    •   カミーユみたいな最高のニュータイプには及ばないだけで、ジェリドも腕は立つ。
    • 生存に関しての幸運が凄まじすぎる。
      (何度ロボットを破壊されても、パイロットのジェリド本人は最終話近くまで生き延びた)故に、テストパイロットとしてはジェリド以上の適任はいない。
      最終話時点でも生き残っていたらガンダム00のコーラサワー並以上の幸運に達していたジェリド。
    • 異性運がすごく良い(ライラ、マウアーなど性格の良い女にばかり惚れられるハーレムもののギャルゲー主人公以上の女運)
    • しかしジェリドの惚れた女本人の運は下がる(ジェリドに惚れた女は作中全員戦死を遂げた)
    • 適度にアホでかわいい
      しかしアホなので指揮能力は無きに等しい
      (作中、部下からテキトーに従ったフリしとけうっとうしいからさーみたいに反感を買っていた)
    •  
    • たまに泣く(かわいい)
    •  
    • 背が高く、髪型は変だけど顔立ちは良い。加えて美声(モテる要因)
    •  
     こんな感じなので、主人公的要素はかなりあったジェリド。
     やっぱり自分を好いてくれた女を殺されたって恨みに呑まれて視野が狭くなりすぎたのが問題だったんだと思います。ジェリド。
     大事な人を殺されまくったという意味で似たような境遇のカミーユが恨みに呑まれず進んだのと対照的に(カミーユはカミーユで精神崩壊してしまったけれど)。
  • シン・アスカ
    (純粋な心を持った男。――キレイが故に白い絵の具のように他人に染められやすく…………
     それゆえに誰も悲しまない世界を目指し、道を踏み外しデュランダル議長のデスティニープランに手を貸す事になる。彼がデスティニープランに手を貸したのって、親友のレイ・ザ・バレルの運命(キラ・ヤマトというたったひとりの成功作を作る資金のために生み出された失敗作のクローン人間)を憐れんだからだよね。友達として。
     そりゃあ一番のダチの運命が決まってるなんざ、男として許せねえよな。
     友情だよね。
     わたしシンが一番好きだよ。未熟な所も含めて。優しい男だよ彼は。
     だから、自分のためよりも他人のために本気で怒る。他人の幸せのために命を賭ける。
     アニメ版はそこらへんの描写がないから変に見えるだけで、漫画版(久織ちまきさんが描いたTHE EDGE)なら彼の気持ちがよくわかる。
     
     
     カミーユと同じくらい優しくて、カミーユと同じくらい大人の支えがないまま戦い続けた、子供なのに人殺しの道を歩み続けた少年兵シン。
     
     
     あの後スーパーコーディネイターのキラと和解はして欲しくなかった。彼は彼の声優さんの願った通り、独自の道を一人しっかり踏みしめて進んでほしかった。
     そういう意味でも漫画版の方が好き。
     
     
  • ジュドー・アーシタ
    (重い現実の中でも明るく生きられるバイタリティーを持った魅力的な男。正直正統派で良い主人公。
     理不尽な事を押し付けたり型にはめて押し潰そうとする大人たちへのカウンターとしての性格がとても魅力的。人間やっぱそうでなくっちゃ。


     あのおハゲ様の作風のガンダムで、後半かなり重い展開になったというのに精神に全く異常はきたさなかったタフな男。
     木星圏でも生命溢れる生活してください)

  • アムロ・レイ
    (作中でも、現実でもニュータイプ教を作り上げてしまう事になった元凶の男。しかし彼はニュータイプというよりはマンマシーンと言った方が正しくも思える。
     容姿は美男子――とは決して言えず、内向的な雰囲気が顔から伺える。7年軟禁されていた事も手伝って。しかし彼の才能は多岐に渡る。
     何より恐ろしいのは、彼のセンス。
     彼はラストエリクサー病とは対極に位置する行動を頻繁にとる。
     合理的ならば貴重な兵器だろうが輸送機だろうが平気で使い捨て、最短かつ最大の戦術をとる。特に輸送機特攻、アクシズ押し戻しの際に見られる自分の命すら顧みない(ように見える)敵をも震え上がらせる行動様式は、戦闘マシーンと言っても差し支えない程。
     彼の強さの秘訣は、
    『割り切る強さ』
    『見限る強さ』
    『犠牲をためらわない強さ』

     である。たった一つの冴えたやり方を探して、何もかも捨てないまま生き抜こうとするタイプの主人公とは対照的だ。
     しかし、注意すべき点は……アムロが非情なのは道具にだけ(フィン・ファンネルすら使い捨て精神)。最後に残るのは己の拳だけで殴り合い宇宙である。生き物に対してはアムロは凄まじく慈悲深い(地球に落下するアクシズを一人で押し戻そうとする所からそれが分かる)
     これで生き物に対してまで見限りまくりなら悪役になってしまうので、そういう意味では危うい精神ではある。
     実際、高い能力とは裏腹に精神的にはまごまごする事も多い人生だった彼。それでも最後は大きな事を成し遂げた)

  • アスラン=ザラ
    (まず第一に、他でもない、声を演じていらっしゃる石田彰さん本人にさんざん突っ込まれたキャラクター。
     アスランの風見鶏っぷりは他のガンダム主役級キャラに見られない彼独自の特徴。基本的に戦闘中ですら雑念多すぎるのよ彼。実力は最強に近い程に高い癖に。もしかしたら雑念捨てた時の彼はキラより強いかもしれない。
     本当アニメを見た誰もが感じる程に分かりやすいと思う。
     「君は余計なことを考えすぎて自分の力をぜ~んぜん発揮できてない!」
     って。
     あと女に関する甲斐性もない。
     DESTINY時にカガリに指輪を送っておきながら、その後テレビの報道をあっさり信じてユウナと結婚したと思い込む。アスラン、お前ならなんで指輪送ったのあの時!?
     その上、アスラン脱走時に手伝ってくれたメイリンの世話を、あろうことか彼の恋人ポジションであるはずのカガリに頼む。

     は?

     これわたしよりもずっと、女性視聴者の方が怒り心頭だと思うんだけど。
     メイリンの世話を頼まれた以降、カガリはアスランとのことは自然消滅っぽい感じで処理している風な感じになる。
     まぁ仕方ないっすね。女は一度見限ったら本当冷たいからね。女の恋は上書き保存。


     勢力も女もロボットも乗りかえしすぎと言われたことがあるとかないとか。
     でも、能力自体が高いのに性格で損しているダメ人間な所は好感度高いかもしれない。人間臭くて。
     ただまぁ、陣営渡り歩いて引っかき回すけど本人は強いから、敵対する勢力にとっては厄介だろうなぁ。
     そりゃアスラン抹殺命令も下すよデュランダル議長は。三国志の呂布かよアスランは。
     たったひとりで戦局を変えられる程の影響力を持つ者が、コロコロコロコロ陣営変えまくるのは脅威。そりゃ抹殺したくなるって勢力のトップにいる者からしたら。


     しかし、ゲーム:EXVSシリーズ等での石田さんのテンション高すぎる演技で人気は再燃しているおいしい彼。
     真面目に考えるとなんだこのキャラと思う部分もあるが、なんのかんので人気もおいしいポジションもがっちり得ている恵まれたキャラクターであることは誰もが思うであろう)
好きな小説家(敬称略)
  • 秋田禎信

    (ブリタニア大陸でPKされて泣いてた人。
     ホルモンについて熱心に議論する男子高校生とすれ違った小説家でもある。
     文章力がかなり高い人。
     魔術士オーフェン2部までと無謀編は読んだ。4部は読んでないので好き嫌い以前の状態です。
     『魔術師オーフェンはぐれ旅』という作品は、一言で言うと『暗い色気がある作品』と言えると思います。特に2部(東部編)。絶望とは何かをテーマにしている所からもそれを感じる。
     いや重い色気、柔らかい重圧のある作品と言った方がより近いか。矛盾した表現だけど最後。
     レティシャ・マクレディや聖域の女を筆頭に疲れた女が多いのもそれを象徴している。
     この作者さん性格地雷女しか書けない呪いにかかってるんじゃないの? 作中の各ドラゴン種族の呪いよろしく。
     あと、最近の作風をまた聞きするに、この人もハンタのゴンさん化や幽遊白書文庫版の虐殺おまけ漫画でキャラクターを木っ端みじんに破壊した冨樫と同じく
     【自分で創作したキャラクターを壊して物語を作る悪癖】
     を持ってるんじゃないのとわたしは疑っている。
     チャイルドマンが実は間抜けな人物だったのは良いとして、コミクロン女化はやりすぎだろー。
     正直秋田さんて自分で生み出したキャラクターを雑に扱う人ですよね。と、わたしは感じた。
     別にいいけどね作者の権利にそれも含まれるから。読者の権利は買うか買わないかの2択よー。

     この作品のアニメは1990年代のものと2020年のものがありますが、アニメーションの技術としては1990年代の方のアニメが上質だと思います。わたしの目には。
     ただ、原作に沿った形という視点では2020年のアニメの方が適してはいる。
     ――でも、原作に沿うなら、一見グイグイ他人を引っ張っていく風に強がって、他人には見せないながらもグラグラ揺れまくって、マジクから内心、
    『この人実はたいしたことないんじゃないの? 特に人にものを教えるのが下手すぎるよね何を言ってるのか全然分かんないよこの3流教師』
    『トトカンタじゃ塩と水だけで生息してて実家の宿で破壊行為するだけの金貸しヤクザだったし魔術の素質も僕の方が上だし、上手なのケルナグールだけじゃないか』
     なんて幻滅されてた主人公の信念や意思が一本筋の通ったものになるまで――
     つまり、主人公かつ作品そのもののテーマ(伝えたい事)がはっきり出るのが2部終盤
    (東部編――つまり最接近領の領主や聖服の男やレッドドラゴン・ヘルパートやライアン・キルマークドが出てきて、自分ら以外を見殺しにする聖域のアイルマンカー結界縮小プロジェクト(核シェルターに政治家だけ入って国民は全員棄民政策みたいなニュアンス)が露呈してくる頃)
     ( )内の絶望に対し、コルゴンとオーフェンがそれぞれ違った結論を出して進むのが、この作品のクライマックスなのに。
     (コルゴンがアニメや漫画のヒーローっぽい結論を出し、オーフェンがやけに地に足につきまくった結論を出す。ヒーローっぽいのは明らかにコルゴンの方である。
     ハリウッドのスターになりそうなのもコルゴンだし、スキャンダルでスターからの転落人生でゲロゴンになりそうなのもコルゴン。
     てゆーかコルゴンの相棒のコミクロンの方が、もっといい結論出しそうではある。2部終盤ではすでにあの世の人だけどコミクロン。
     オーフェンは平凡な人生に憧れている節がある。トトカンタでの生活が異常すぎた反動だろう。元締めなり死んだ魚でレスリングなり変態執事なり無能警官なり、頭のネジの吹っ飛んだ前髪ぱっつんポニテの女魔術士なり、何よりサモアペット博士なり)
     だから、原作に沿うなら1年~2年アニメ放映続けないと無理っすよ……。
     そういう意味でも、1990年代の方でオリジナル展開をしたアニメの方が賢かった。

     この人の言葉で一番共感したのは、
    「主人公ってのは、物語の最後の方では血まみれで荒野に佇むものだろ――」
     というニュアンスの言葉。これはホントわたしも同じ考え。
     あと、作中キャラ(特に東部で幽霊(ダミアン=ルーウ)に惑わされ続けてブチきれる前の魔術士っぽい金貸しヤクザさんとその姉)がチャイルドマンを神聖化していたが、正直王都の魔人プルートーの方が実際は有能だったなと読んでて思った。
     2部の描写はおかしいから、騙された人も多いだろう。
     第三者でなく主人公の認識を基準に文字が進むため、仮に
    【主人公の認識が現実と剥離している場合、文章そのものが嘘のままページが進んでいく】

     からだ。嘘同盟。主人公が自分の強さを過小評価している場面とかが、その現象がわかりやすい。
    「嘘こけよ。超人を否定しているお前が一番超人を肯定した能力になっているだろ」
     と、何度思ったことか。ハーティアの方が、まだ超人否定思想に沿った感じになっている。
     行動自体は超人を肯定していないんだけど、能力そのものは超人そのものである。尖り目の魔術士っぽい金貸しヤクザさん。

     チャイルドマンは、完璧っぽい雰囲気を出すのはうまいがどこかヌけてる。
     戦い方でも普段の生活でも、勘や直感に頼るスタイルを貫きすぎてて、勘が外れた時の反動が大きすぎる男。
     トトカンタでアザリーにボディチェンジされた時の大ポカなんて、プルートーなら絶対にしないだろう。
     要は、なまじ自分の能力が高いがために、
    【失敗に慣れていないまま大人になった子供人間】

     それを自分でも自覚していたからこそ、チャイルドマンなんて罰ゲームみたいな名前を自称したんじゃないの? アルフレド=マインスさん。

     彼に限りませんが、そして小説の業界に限らずアニメゲームでも顕著なのですが、
    『過去の作品の焼き直しや食い潰しやめてもらえませんか』
    『綺麗に完結した作品を自分で掘り起こして、蛇に足を付け加えないでください』

     という気持ちはある。ドラゴンボールとかドラクエとかFFもデジモンも他の作品も何回も何回もリメイクしてるから同じ気持ちがある。北斗の拳イチゴ味だけは問答無用で大爆笑したけれど。あれは例外の良い例。
     秋田さんの場合は、元々4部描くの乗り気じゃなかったけど周りに押されて、じゃあファンに答えるのも仕事人としての務めかということで、義務感で4部描き始めたって自分で言っていたような気がするからまた違うんだろうけど。2部で伝えたいことは十分伝わってるから後は蛇足だよ。はぐれ旅は。
     過去の食い潰しより、新作で皆を面白がらせてほしい。
     余談だけど主人公の得意技の寸打って、悠久山安慈の二重の極みでダブルカウンターの形で吹き飛ばせるよね。エネルギーの伝達においては、二重の極みに勝る物理現象はない。いや人間業じゃないけどさ。安慈和尚は体中のどこからでも極み打てるし、って思ったことがある。
     そんな感じの事(強さだけで世界は制することはできない)も秋田さん本人が思ったから、実質的なラスボスがあの聖服の男だったんだろう。終盤ずっとひとりモータルコンバットやってたからな、聖服の男。

     あと、マジクは自分の実力だけでキレイな方法だけで『たったひとつの冴えたやり方を模索する』タイプに見えた。
     こういうわたしみたいな聖母のような慈悲を身に宿したいとする性格の者は、the body――スタンドバイミーのクリスよろしく割とあっけなく殺される可能性が高いのでかなり注意しなければいけない。
     絶対こっちが潔癖なのにつけこんで殺そうとしてくるからな。ダーティーな野郎どもは。

     マジクがわたしと性格同じだわ。マジクは仙水忍になる可能性がかなりすさまじく高い。
     何があろうが汚職のような汚いやり口は認められない。
     キレイなものだけでどこまでも、宇宙の果てすら超えていこうとまっすぐ突き進むタイプがわたしだから、マジクもそんな感じだろうと思わざるを得ない。
     マジクが枯れた理由、わたしにはとても共感できる。
     絶望を胸に、それでもまだ希望も捨てられない。

     絵描きと小説家の意思疎通がうまくいってないんじゃないかって思ったことが、このはぐれ旅でひとつだけあります。それは――

    『ダミアン・ルーウの容姿』
     だってさ。アーバンラマでのレッドドラゴン・ヘルパート&ライアン・キルマークドとの死闘から出てきたダミアンの描写でわたしは
    『すっげぇ頭のかってえ融通の利かねえ嫌味サラリーマン』
     みたいな感じでイメージしていたのに、最接近領での惨劇での初めてのダミアン・ルーウの挿絵が
    『スーフーヤ系クラゲおじいちゃん』
     なのに度肝を抜かれた。あれ描写ちがくない!? ライアン・キルマークドとの決戦編で30歳くらいの描写だったよねダミアン?
     草河遊也さん……アンタあの文からスーフーヤ想像したんスか…………あの絵……。

     あと、秋田世界の女はみんな疲れすぎてて、いくら美人でもお近づきになりたくないというのが明確な欠点。なんでそんなに疲れた女描くのうまいの秋田さん。怖ぇぇっす。ティッシとか特にこええっす。女の性格がみんなやべえ。
     基本光を求める性格のわたしとしては、暗い穴に落ちたがるようにまで見えてしまう秋田世界の女キャラクター。
     特にアザリーとレティシャが性格ひどすぎるわ。
     最終巻で『Vガンダムを見ていて、オーフェンの物語を思いつき始めた』
     って言っていたけど、Vガンダムのガンダム3大悪女に数えられて、演じた声優さん本人からも恐れられたカテジナ=ルースの方がまだアザリーよりは性格マシですよ……。
     なんかレティシャも4部じゃ鬼ババアになってるって噂聞いたしなぁ、自分じゃ読んでないけど4部。元々ヒステリーだったから順当な姿なんだけど彼女は。

     秋田さん絶対大人になる過程で女に碌な目に遭わされてねぇな。
     わたしは逆に女を神聖化する男に育っちまったが。それでもわたしは女ひいきする方のフェミニストとは違うけれど……。
     要するに、わたしが一皮むける際に出会った彼女たちが人間の領域超えすぎなんだよ。長南年恵さんや八尾比丘尼やミリン・ダヨどころの話ではない。
     なんなんだよわたしの心を奪ったあのかぐや姫ふたりは。竜神かよ。

     最後に、別に非難するつもりはないけれど、と断った上でこの話題を。
     銀魂に出てきた吉田松陽こと虚は、魔術士オーフェンはぐれ旅2部に出てきたライアン・キルマークドと同じ仕組みの不老不死っぽい。つまり生き返りを繰り返す程記憶も人格もぶっ壊れる絶望蘇生。
     肉人形の、原子の体で不老不死になったところでろくな目に合わないんだよなあ。最低でも幽子、できれば光子の体で不老不死にならないと。肉人形は、魂を乗せるモビルスーツとしては粗悪すぎる。もっともっと量子力学と神そのものの学問を学ばないと、光の体は得るのむずいなあ)

  • 友野詳

    (あとがきでよく笑う人。ルナルサーガにハマッた。特に1~6巻。完結篇は思ったよりも……。カルシファードは途中で読むのやめちゃった。

     2014年に新装版で出版しなおしたみたいです。

     今の萌えライトノベルに慣れている人は、特に2巻を読むと主人公同様精神面にクリティカルアタックをぶち込まれることになるので注意。
     毎巻人間として悩みながらも一歩一歩道を切り開いていくアンディ・クルツは、超人的ではない主人公としてとても心に残った。

     TRPGリプレイでのファンブル魔神っぷりも面白かった。リプレイでのアンディは大体いつもクライマックスで白目向いて気絶する面白主人公。気絶の帝王アンディ・クルツ
     キャラとしてはレフティドムスやザドリー、ニフトールが面白かった。自信二乗の猪突猛進野郎とクスクス中毒(=タバコ中毒)だけど良い策士と三枚目。
     サーライトはもっと中立かつ敵として活躍して欲しかったなあというのが本音。あの終わりはもったいないよ~。もっともっとキレのあるキャラだと思ってたんだけど。
     あと師匠にセクハラされすぎてグレた黒翼鳥は脱水(デヒドレイト)の恐ろしさを苛烈に読者に教え込ませてくれた。人間ってやっぱ水でできてるんだよね)