動画作成のいろは


 自分用メモの意味も兼ねて、ここに記しておきます。
 最近は色々な理由で動画作成する人も増えていると思います。ので、わたしが急速に覚えた動画の作り方をおおざっぱに書いておきます。
 




 最初に、セキュリティガッチガチにやり過ぎてない限り表示されるYoutubeの動画を以下に。具体的にはYoutubeのインラインフレームだけを許可しておけばOK。uMatrixとかで。


MY YOUTUBE CHANNEL『女郎蜘蛛の滝』
わたしのチャンネルです。よろしければお訪ねください。
 



  • 動画撮影ソフト:AG-デスクトップレコーダーのフリー版(公式サイト) バッファリングエンコードがとてもパソコンに優しい。普通のエンコードだと録画中の負荷が高いので、へっぽこPCだと急速に壊れる危険もあるのかもしれません。

  • 動画編集ソフト:aviutil(公式サイト)(+x264GUIex(こちらのブログの人が作者様))
    x264GUIexで、*.mp4形式に圧縮して動画投稿サイトに自分の作品を投稿する流れになる。
    msvcp140d.dllがないと、aviutl使えないので注意。Visual Studio 2015のVisual C++ 再頒布可能パッケージをマイクロソフトからDLしていただきましょう。

    現在、H.264後継でH.265がすでにリリースされています。
    H.265の方がH.264の半分のビットレートでH.264の時と同じくらいの綺麗な画質で動画作成できるので、性能だけを見るとオススメなのですが――――
    再生する側の人のパソコン負荷がH.265の方がH.264の2倍になる
    という明確な欠点もあります。CPU負荷が倍になる。

    正直これは無視できない欠点なので、今はまだH.264で動画を作る方が良いと思います。
    特にストリーミング再生で多くの人に見て欲しいという人なら考慮すべき問題。
    自分のパソコンで負荷の検証をしてくださった方がいるので、ここでリンクしておきます。情報の共有のために。リンク先の方ありがとうございます。
    「君の動画キレイなのはいいんだけどさー。パソコン(スマホ)に負荷がかかりすぎて安心して見られないのよ~。
     君の動画にボクのパソコンぶっ壊されたら嫌だしさ~」

    ってブーイングを気にするかどうかの問題。


    注意点:
    x264GUIex導入時に結構つまづく人がいそうな点をここで簡単に描いておきます。
    △ファイルの出力に失敗して映像だけで音が鳴らない動画ができる場合△

    エラー文を見ると
    「CoreAudioToolbox.dllが見つからないので音声出力できなかったよ」
    みたいなのが出ていると思うのですが、これそのままの意味なのですが、問題点は必要なdllはiTuneやQuickTimeに付属という形でしか存在しないということなのです。これはqaacがApple Application Supportを利用しているから起こる事象です。
    じゃあどうするか。QuickTimeもインストールしなきゃいけないの? と思うでしょうが、そうとは限りません
    他にも、NeroAacEncに音声エンコーダーを変更するという解決方法もあります。
    あなたの好きな方法でどうぞ。

  • オススメコーデック:
    Ut Video Codec(日本産のビデオコーデック。とても優秀で、動画編集はこれとaviutilとx264GUIexがあれば大体OK)
    ただ、Ut Videoのままだと下記の説明の通り720p2分で3ギガバイト弱の大きさの動画になり、アップロードするにはまだ大きすぎます。

    ので、1ステップ目はUt Video Codecを指定してAG-デスクトップレコーダーで録画して、次にネット上にアップするためにH.264に圧縮するという2段階圧縮が好ましいです。

 上記ソフトの詳しい使い方は、検索エンジンで検索すればたくさん出てきますのでそちらで検索すると良いでしょう。 特に、x264GUIexの膨大な設定は、こんな感じのキーワードで検索すると詳しい解説が他のサイトで見られます。
 わたしのキャプチャ設定は以下の通り。
  • 画質そこそこの場合はMJPEG compressorがオススメ。そんな思う程劣化しないし軽い。 パソコンがロースペックとかメーカー製PCとかノートPCとかなら、MJPEGで動画作った方がPCそのもの(特にHDD)の寿命を縮めずに済む。 解像度1280x720、2分で700MBくらいにしかならない。

  • 画質重視の場合はUt Video YUV422 BT.709 DMOでOK。709は大きい縦横サイズ用。キャプチャ範囲が小さい場合はUt Video YUV422 BT.601 DMO
    これの場合は完全な可逆圧縮ではないけれど、十分キレイ。縦にはぼやけないけど、横には少しだけぼやける。
    けどはっきり言って人間の目には気にならないと思う。 解像度1280x720、2分で2.76GB

  • さらに画像、映像の品質重視する場合はUt Video YUV444 BT.709 DMO
    かなりキレイだけど容量がRGB DMOと同じくらいでかくなる。
    解像度1280x720、2分で3.64GB。

  • もっと画像、映像の品質重視する場合はUt Video RGB DMO
    これが完全な可逆圧縮。劣化は完全にない。
    解像度1280x720、2分で3.9GB。

  • さらに画質重視で、透明度も設定して動画に組み込む場合(キャラの立ち絵を作成動画にさらに追加する場合とか)は、Ut Video RGBA DMOにする必要がある。
    普通はUt Video RGB DMOで十分。


 




 で、上のような感じでAG デスクトップレコーダーでバッファリングエンコードで動画撮影した後に、aviutilで最終調整の編集を行って、動画投稿サイトに投稿したりオンラインストレージで公開したりします。
 高画質にする時のビットレート(kbps)の設定は、
  1. 640x360の時は1000kbps
  2. 800x450の時は2500kbps (MP4形式、2分くらいで40MB)
    今の時代だと、やや小さめ。
    でも、全画面表示させずに他のウインドウを見ながら動画も見たい場合はこの大きさが良かったりする。
  3. 1280x720の時は5000kbps (MP4形式、2分くらいで80MB)
    低スペックPCやスマホオンリーの人の事を考えると、この大きさの動画がベスト。
    ニコニコ動画での推奨解像度でもある

    実際このフォーマットで動画投稿している投稿者が一番多い。


    Youtubeにこの縦横の大きさで投稿する場合は、8,000kbps(8Mbps)で投稿すると画質も高く転送量も節約できるボーダーラインかと思います。
    Youtubeの再エンコードで3000kbpsまで強制的にビットレートを下げられてしまうので、その2倍の6000kbpsで良い気がしますが、少し余裕を持って8000kbpsで。


    DropboxやpCloud等のオンラインストレージで公開する動画は、この欄の一番上の5000kbpsという本来の適性ビットレートでアップロードしても問題ない。
  4. 1920x1080の時は8000kbps (MP4形式、2分くらいで120MB)
    PCユーザー向けの高画質動画だとこの大きさを選ぶ人もいる。
    ――けど、1280x720の動画を1920x1080のディスプレイで全画面表示させても十分キレイなのでそこまでメジャーでもない。

    しかし、どうせ向こうで勝手に再エンコしてくれるからいいやってユーチューバーなら、この解像度でビットレート15000kbps(15Mbps)で投稿すると、画質の良さと送信量の節約を程よく行える。
    どうもYoutubeの再エンコード後のこの大きさの動画はビットレート6000kbpsくらいまで画質落とされているようです。なら投稿時はビットレート12Mbpsでいいんじゃないかと思わなくもないが、余裕を持って15000kbpsくらいが良さそう。
  5. 2560x1440(2k画質)の時は16000kbps
    2Kモニタ持ってる人あんまりいないので意味なし。
    実際に鑑賞しても、1920x1080との画像の美麗さが変わらないという追い撃ちっぷり
  6. 4096x2160(4k画質)の時は45000kbps
    4Kモニタ持ってる人実際問題としてほぼいないので意味なし。
    実際に鑑賞しても、1920x1080との画像の美麗さがあんま変わらないというオチもある

    ここまでいくと回線も太くないと再生速度メチャ遅いし、スマホで契約によってはすぐ通信量限界になるからブーイングを食らう、動画を観賞する人の4K動画を再生するPCのCPUの負担もだいぶ増すし、グラボもオンボードじゃまともに再生できないから、大多数へのウケは逆に悪くなる。
  7. この目安よりはるかに高いビットレートにしても特に画質が良くなるわけでもないので、むやみに無茶なビットレートにする意味はない。
 で良い感じ。音の方のビットレートは、
  1. 耳がかなり良い人でも自然に聞こえるように超高音質にしたいなら320kbps。
  2. 高音質にしたいなら256kbps。
  3. 耳が良い人はちょっと音に違和感感じるかもしれないけど普通の音質でいくなら128kbps。
  4. 音質を犠牲にしてでもビットレート制限のある動画投稿サイトで画質を良くしたい場合は64kbps。

 どうやって動画のビットレートを自分で設定するかは、こんな感じのキーワードで検索するとやはり出てきますのでそちらでどうぞ。
 




 後は、高画質動画公開用のオンラインストレージのアカウントを取得するとさらに良い。代表的なのは
  1. pCloud
    (10GB。英語ほか。日本語での操作は無理。動画ストリーミング再生可能。DLしてから見ると元の画質で見られる。
     転送量制限が50GB/月。有料モードだとどうなるかはわかんない。無制限になるかも。
     動画ストリーミング再生の画質劣化以外は欠点ないかも。
     pCloudへの招待URL。この招待用ページからpCloudに登録すると、お互い無料の容量が増えるようです。気が向いたらどうぞ)
     管理者は公開した物のダウンロード数を確認できる。

  2. DROPBOX
    (2GB。日本版もあり。 動画のストリーミング再生可能ストリーミング再生はDropboxが一番きれい(その分視聴時の受信量は多め)。スマホから見るならDropboxが一番おすすめ。
     転送量制限が10GB/1日。
     簡易ニコニコ動画ともいうべき、動画やファイルのページにコメントをつけられる機能がある。注釈とかつけたい人ならかなりオススメ)
     Dropboxの招待用URLも貼っておきます。

  3. Yahoo! ボックス
    (5GB。Yahoo! Japan。
     なじみ深く感じる人も多いのではないでしょうか。わたしもヤフオク利用してるからヤフーはなじみを感じるし。
     動画を公開しても自分も他の人も公開URLで動画ストリーミング再生はできない。ダウンロードしてから見る形になる。
     ヤフオクもしつつヤフーショッピングで買い物もしつつgyao!も見つつとか、他のyahoo!関連サービス受けている人なら有料モード――プレミア会員になった方が絶対お得!

 逆に個人的に避けた方が良いと思うサービスは、
  • baidu、QQ系の中国系のサービス。
    個人情報を抜かれたという情報をたびたび聞きます。
  • Yandex
    ロシア。危険性がある。スパイウェアの。
  • Mediafire
    広告に危険サイトがあるので危なさはある。
  • Google Drive
    条件は良いのだが、規約に『Google Driveに保存した物はGoogleが好きに利用するよ』という旨の文がある。これがネック。要するに場所提供するけど、うちの場所に置いた物はこちらも好きに使わせてもらうからな! ってこと。
    あと検閲もある。エロ関係は特に。GmailとかYoutube投稿とか使ってる人はそれらも巻き込んで全部BANになるので注意して欲しい。
  • one drive
    条件は良い。けど、検閲が一番厳しい。エロ関係を置いた日にはすぐアカウントBAN。
    自分自身の過去の水着写真でもBAN。容赦なしというかとんちんかんなBAN。ここを敢えて選ぶ理由はない。
  • hubiC
    場所がフランスなので、日本からだとスピードが遅いみたいです。あと公開リンクの期限が最大30日。セキュリティ的には良いが、30日ごとに公開し直しはめんどい。
  • BOX
    転送量、帯域制限がきつめ。動画公開には向いていないかもしれない。
 他にも色々たくさんオンラインストレージサービスをしている企業がありますが、なかなかわたし好みの所がない。有料サービスは買い切りじゃなくて月払いのレンタルなのがネック。
 あと、最大の注意点があります。オンラインストレージにバックアップ用ファイルや自作動画を送信しまくってると、プロバイダの送信量、転送量30GB/日制限にひっかかってプロバイダから怒られたり、強制退会の処分を受けたりする可能性が出てくること。
 そうなっても当然わたしじゃ責任とれないので、ご利用は計画的に。プロバイダによってはもっと転送限界低いみたい。
 




 で、次に動画投稿サイトについて少し。
  1. ニコニコ動画
     日本ではyoutubeと並ぶくらい有名なのではないでしょうか。
     2016年12月8日から、新仕様で一般会員でも高ビットレート、大容量での動画公開ができるようになりました。
     しかし、視聴時にサイト側が勝手に再エンコードすることがないという独自の利点が消えました。
     加えて、無料の一般会員だと動画の大きさ、容量に関わらず50個まで制限もつきました。単発動画ならともかく、シリーズものをビットレート抑えて投稿していた人にはつらい新仕様かも。

  2. Youtube
     世界的に有名な動画投稿サイト。アップロードした動画を見る際、Youtube側で勝手に再エンコードされたものを見る事となる。
     動画投稿にはYoutubeアカウント――じゃなくてgoogleアカウントが必須。
     わたしみたいにgoogleアカウントとりたくないよって人には縁がないサイト。
     ――だったけどわたしYoutubeにも投稿し始めちゃったごめんなさい。だってさーニコ動みたいな場所でログインしない人でも動画見てもらえる場所が欲しかったんだもん。信念折れちゃったごめんなさい。


    MY Channel『女郎蜘蛛の滝』
     実際に取ってみたので、その経験から少し気づいた点を描いておきます。
    1. 広告収入が得られる
       ――ので、エンターティナーとして自信のある人は副業としてやっていけそうではある。
       ですが、kissのカスタムメイド3D2みたいに
      『うちのゲーム使って商業活動しちゃダメっす!』
       と宣言している題材の動画では、広告設定、YouTube パートナー プログラムはOFFにしておきましょう。


       自分のオリジナルのスキル(わたしなら絵描き動画とか?)、または商用でも好きにしな! って題材のものを使って副業としましょう。

       3Dモデリングも声も動画編集も何もかも自分一人の手で行えば、一番称賛の嵐がすごいことになりますよ! 儲けの取り分だって全部自分のものだし。逆に企業に仕組まれた流行ってのはね……きな臭いから嫌だ。
       わたしは仕組まれた流行には積極的に反逆するようにしています。
       わたしは鎖野郎に操作されるつもりはありません。
       わたしは霊長類の心と精神を不当に操作、精神操作、洗脳、マインドコントロールしようとする全ての魔物に対するトリズナー(反逆者)です。
    2. 自分のチャンネルをデコレーションできる
      絵描きならばんばんに自分色に染めることができる。あるいは無料で背景素材を配っている人のホムペで絵を借りれば良い。検索すればそういう優しい人が見つかる。
    3. 他にもあります。 が、わたしのこのサイトのリンクのページにまとめてありますのであとはそちらをどうぞ。


  3. pCloud、Dropboxほかストリーミング再生可能なオンラインストレージ
     ストリーミング再生できるクラウドストレージなら、動画投稿サイトの代わりとして使える。
     しかもpCLoudならDLカウントもあるので、使用者本人にはどの動画が人気があるのかわかったりもする。コメント機能はDropboxだけど。


 こんな感じの手順で、大体自分好みの動画を作ることができると思います。
 それでは、良い動画ライフを!